政府、トランプ氏の意向受け石破首相との会談急ぎ調整へ 就任式前も含め検討
トランプ次期米大統領が就任前に石破茂首相との会談は可能だと表明したことを受け、政府は来年1月20日の大統領就任式前も含めて会談を実施する方向で検討する。トランプ氏側と具体的な日程調整を進める。複数の政府関係者が17日明らかにした。 林芳正官房長官は17日の記者会見で、トランプ氏の発言について「日本を重視する前向きな発言だ」と歓迎。その上で「双方の都合の良い時期に会談し、じっくりと意見を交わして人間関係を構築できればよいと考えている」と語った。 首相は11月に南米を訪問した際、帰国途中に米国に立ち寄ってトランプ氏と会談する方向で調整したが、実現しなかった。政府は、トランプ氏側から米国の法律上の制約で、就任式前はどの国の首脳とも面会しないと伝えられたと説明。首相側も来年の通常国会が1月21日召集を軸に調整されていることから、就任式後の会談を模索していた。 だが、トランプ氏は16日(現地時間)、首相との会談について「日本の首相に大きな敬意を持っている。彼が会談したいのであれば、私はここにいる」と言及。これを受けて、政府は就任前も含めて早期の会談を調整する方針に傾いた。