英利下げ、適切なペースを探るのは難しい=ブリーデン中銀副総裁
[9日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)のブリーデン副総裁は9日、最近の状況は段階的な利下げを支持しているものの、適切な緩和ペースを探るのは難しいと述べた。 エジンバラ大学で講演し、「はっきりさせておきたいのは、過去の大きなショックの影響が和らぎ続けるにつれ、政策金利は時間をかけて下がっていくと私が見込んでいることだ」と語った。 1年前に最大の懸念だと述べたインフレ高進シナリオはもはや政策決定における「中心的な考慮事項」ではないと指摘。景気が弱まり始めていることを示す一応の証拠は見られるとしつつ、増税を盛り込んだ昨年10月発表の政府予算案に対する雇用主の反応を注視していると付け加えた。 ブリーデン氏は金融政策委員会(MPC)で中道派と目されている。 金融市場は今年2回の0.25ポイント利下げを織り込んでいる一方、ロイターが先月行った調査によるとエコノミストは平均で4回を見込んでいる。