美容家・石井美保さん「落ち込んでいる時こそ楽しいことや美しいものに目を向けて」
イライラや落ち込みから気分を回復するには?
苦しみの根本解決が難しいなら意図的に違うものに目を向けて 私自身、気分の落ち込みの真っただ中。少し前から五十肩が悪化して腕が上がらなくなり、寝ている間も痛みで何度も目が覚めるため、ひどい睡眠不足に。やはり人間、体の不調はメンタルの不調につながるもので、睡眠不足でやつれた自分の顔を鏡で見たくもないし、気分が落ち込んでいるから何をしても楽しくないんですよね。日常のちょっとしたこと、例えばポニーテールを結んだり棚の上のものを取ったりができなくなりましたし、掃除機をかけるのもひと苦労。できないことや痛みに意識が行くと気分は落ち込むばかりです。 【写真3枚】この記事で石井美保さんが紹介した「イライラや落ち込みから気分を回復する」のにおすすめのアイテムはこちらからチェック! もちろん、私の肩がすっきり治り、睡眠が改善すれば気分もすっかり回復するのでしょうが、当分回復は望めない…。気づけばSNSのアルゴリズムで上がってくる動画は重苦しいものばかり。ついクリックしたら最後、どんどん関連動画が上がってきてさらに落ち込むというドツボにはまるわけです。だから落ち込んでいるときこそ、マイナスなものではなくプラスなものに目を向けるよう自分で努力することが必要。例えばイケメンを探すとか(笑)、楽しいな、美しいなと思うものに目を向けてみましょう。 私の場合、満を持してロボット掃除機を購入!肩が痛い私の代わりに毎日お掃除をしてくれて、帰宅すると家がキレイ!めちゃめちゃ気分が上がります。だから旅行や食事、プチ贅沢をするなど、間接的に自分を快適にしてくれることやものに頼ってみて。自らの心をプラスの方向に動かすための行動を意図的に起こすことが、痛みや落ち込み、イライラから抜け出すカギだと思います。
読者から寄せられたリアルなお悩みに石井さんがお答えします!
Q.イライラしたり気分が沈んだりすると、なかなかすぐに立ち直れず引きずってしまいます。たくさん泣いたり、寝たりすることでいったん落ち着くこともありますが、早く立ち直り前向きになれる方法はあるのでしょうか。(主婦・32歳) A.思考は内ではなく外へ。肩を開くのもGOOD イライラや落ち込みの原因やきっかけとなった出来事にフォーカスすると、気分が下がるばかり。そしてそれに捕らわれる自分にも嫌気がさす…。すべて内向きな内省思考。自分のことを考える時間が長い程、暗い気持ちになります。それよりも自分以外の外側に目を向けること。あと、姿勢でも前肩になり肩が閉じると思考も閉ざされがち。肩を開く意識をするだけで、気持ちもオープンになりますよ。 Q.母が失礼なことを言いがちな性格なのですが、本人は全く悪気がありません。私が指摘しても『そんなこと言った?』と、覚えてもおらず、消化不良のような気持ちになります。そのようなときはどうやって自分のメンタルを保てばいいでしょうか?(会社員・39歳) A.親の言動は“気にしない”がいちばん 「こういう人いるよな~」と客観視できると気が楽にはなりますが、親だからよけい気になりますよね。でも血のつながりがあっても親の人格は自分とは全く別のもの。親の人格に子が責任を感じる必要はないんです。何か言っても決して変わることはないので、取り合わないこと。反面教師として将来自分が親と同じような言動をしないように気をつけることは大切ですね。 Q.疲れがたまっているので休もうとしても「サボっている」ような気がしてソワソワしがち。ダメ人間のように思えて気持ちが沈んでしまいます。体力があり余っていた20代と違い、休むときは休んでメリハリをつけていきたいのですが、どうすればポジティブな休暇をとれるようになるでしょうか。(会社員・33歳) A.休むときはしっかり休む。将来のためにも大切なこと 私も30代の頃、どんなに具合が悪くても休むことに罪悪感がありました。でも“休みたい”と体と心が訴えているのであればそれはサボりではなくご自愛。どんなに忙しくても月に1度は何もしない日を作るのがおすすめ。でないと先々、本当に休まざるを得なくなった際にドーンと落ち込みます。将来の自分のメンタルのためにも、休むときは休み、頑張るときはきちんと頑張る。そんなメリハリをつけていきましょう。