元”練習生”がK-1現役チャンピオンから「人間サンドバッグ扱いされ、顎と鼻の骨を折られた」と警察に被害届 王者は「練習中の事故」と反論
金子の反論
昨年末、金子と袂を分かち親元に帰ってきたAさんは親にすべてを打ち明けた。そして、事件のあった場所を管轄する千葉県警習志野警察署に被害を申告したのである。 8月中に金子に任意の事情聴取は行われ、近く県警は書類送検する予定だ。今後、検察庁が起訴か不起訴か判断することになる。 金子はどう答えるか。21日、トレーニング施設から出てきたところを直撃すると、警察の事情聴取を受けていることを認め「故意に怪我させたわけではなく、練習中の事故だった」と話した。 「警察にも話しましたが、僕には練習中に彼が怪我を負って病院に行った記憶しかありません。3年くらい前のことですから。彼は、うずくまっているところを私が下から蹴り上げたと話しているようですが、そんなことは格闘技では反則なので絶対にしません。なぜ古い話が突然蒸し返されたかわからない。実際、彼はしばらくすると戻ってきてその後も良好な関係のまま、一緒に練習をしていたのです。ただ結果として怪我をさせたことについては申し訳ないと思っています」 実力差があるのに、なぜ怪我を負わせかねない8オンスのグローブで、しかも公園内で2人きりのスパーリング練習をしたのかという質問には、 「8オンスグローブでやる練習は、一緒にジムで練習していた時から2人でしていました。彼はアマと言っているようですがプロに上がってもおかしくないくらいの実力がありました。階級も私より3階級上です。彼も格闘技をやっていた以上、怪我するリスクを理解していた上で一緒に練習していたはずです」 Aさんが提供した「暴行後の自撮り画像」を見せても、 「彼は他のジムにも通っていたので、他で負った傷だと思う」「私は彼を傷つける目的で一緒に練習をしたことなど一度もありません」などと否定した。 そして、こう繰り返すのであった。 「3年も前の話を突然引っ張り出されて、突然、警察に被害を訴えられて非常に戸惑っています」 確かにAさんには、なぜ怪我した後に被害を訴え出ず、2年以上も行動を共にした後になって被害を訴え出したのかという疑問が残る。 後編では、事件後も「暴力で支配され洗脳させられていた」「日払いで稼いだ金を上納させられました」と訴えるAさんの主張、それに対する金子の反論を双方の「証拠LINE・動画」と共に伝える。 ※この記事のなかで、今回の報道と無関係な方の情報が掲載されていました。記事作成時に確認が行き届かず、ご迷惑をお掛けしてしまったことをお詫び申し上げます。
デイリー新潮編集部
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