〝ミライ・モンスター〟松本圭佑、結婚公表後初の試合でタイトルマッチ初のKO勝利を誓う
プロボクシングの日本フェザー級タイトルマッチ(東京・後楽園ホール)の前日計量が24日、東京・文京区のBlue-ing!で行われた。3度目の防衛を目指す王者の松本圭佑(24)=大橋=と、同級8位の藤田裕史(34)=井岡=はともにリミットの57・1キロで1回でパスした。 3月に結婚を公表後、初めての試合に臨む松本は「自分の集中力を最後まで切らさないで、しっかりメインイベンターとしての役目を務められるように、良い試合ができるように頑張りたい。僕の結果によって奥さんにもしかしたらそういう声も届くかもしれないので、なおさら負けられない。喜んでくれる人も増えるので、モチベーションにもなる」と語った。 昨年11月に沙弥さんと結婚。元東洋太平洋、日本同級王者で、大橋ジムの松本好二チーフトレーナー(54)を父に持つ〝ミライ・モンスター〟は今年2月に同級1位だった前田稔輝(グリーンツダ)に3-0の10回判定勝ち。2度目の防衛に成功して以来の試合となる。「減量は前回の試合から順調。減量のメニューもそうですけど、僕がちょっと甘いところがあると厳しく言ってくれる。そこでうまくコントロールしてくれる」と結婚の効果を実感している。沙弥さんのエビとブロッコリーを使った料理がお気に入りで、「それはすごくおいしくて、減量に役立った」と感謝した。 前評判は松本が圧倒的に有利だが、前田戦では最終10回に左ストレートを被弾し、ダウンを喫したこともあり「自分自身の甘いところを出さないで、しっかり臨めるか。集中力を課題として、切らさないことをテーマにしてやろうかな」と気を引き締めた。 2020年8月のプロデビュー戦から7戦連続でTKO勝ちしたが、日本フェザー級王座戦となった直近3戦はすべて判定勝ち。「判定っていうのは引っかかっているところはあるので、そこ(KO勝利)は結構こだわっていきたい」とタイトルマッチ初のKO勝利を誓った。 対するタイトル初挑戦の藤田は「かっこいいチャンピオンだなとは思いますけど、まあ明日は僕が勝たしてもらいますので、よろしくお願いします」と松本へメッセージを送り、「ベルトを取らんと帰られへんなっていうぐらいの気持ちで仕上げてきている」と強い気持ちを示した。
興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後5時45分から無料生配信される。プロ戦績は松本が10戦10勝(7KO)、藤田が25戦12勝(3KO)9敗4分け。(尾﨑陽介)