米企業在庫、10月は0.1%増 予想と一致
[ワシントン 17日 ロイター] - 米商務省が17日発表した10月の企業在庫は0.1%増と、市場予想と一致した。小売業と卸売業の在庫が小幅増加したものの、製造業の在庫減少がその一部を相殺した。 前年同月比では2.4%増だった。 小売在庫は10月に0.2%増加し、先月発表された速報値の0.1%増から上方修正された。9月は0.7%増加だった。 自動車在庫は0.2%増となった。速報値は0.3%増、9月は1.8%増だった。 GDPの算出に使われる自動車を除く小売在庫は0.1%の小幅増で速報値と変わらず。9月は1.6%増だった。 卸売在庫は0.2%増加する一方、製造業在庫は0.1%減少した。 企業売上高は横ばいだった。9月は0.3%増だった。 10月の販売ペースに基づく在庫解消に必要な期間は1.37カ月。9月から変わらずだった。 今後数カ月は、輸入関税の引き上げを見越して企業が商品の備蓄を進めるため、在庫積み増しのペースが加速する可能性がある。 トランプ次期大統領は、就任初日にメキシコとカナダからの全ての輸入品に25%の関税を課し、中国からの輸入品にはさらに10%の関税を課す方針を示している。