【モノクローム巡礼】神さん山:大坂寛「神のあるところへ」 石の章(2)
神さん山
・由緒:伝・火遠理命(ホオリノミコト)岩屋 ・住所:宮崎県延岡市北川町川内名10386 縄文時代の洞窟遺跡で、ここには近代から戦後までは南南東1キロの祝子川神社の御神体が祀(まつ)られていたこともある。巨岩とピラミッド型の石の組み合わせは神秘的で、一帯は“神様のすむ山”としてあがめられてきた。 取材・文・編集=北崎 二郎
【Profile】
大坂 寛 ŌSAKA Hiroshi 写真家。1956年山形県生まれ、日本大学芸術学部写真学科卒業。78年JPS展(日本写真家協会)奨励賞、APA国際展(日本広告写真家協会)EUROPHOTO賞、82年、84年JPS展グランプリ、85年日本写真協会新人賞。分身をテーマにしたヌードシリーズ《Syzygy》《Vénus,Végétal》 ほか、平面的遠近方法で、花を通して自己の内面や生命観を投影した「botanic heart」などの個展を国内外で開催。作品は東京都写真美術館、京都国立近代美術館、ポラロイド・インターナショナル、ヒューストン美術館、グラハム・ナッシュ・コレクションに永久保存されている。