小6の時にナナメがけカバンで「胸強調してるの?」と言われて以来の“呪い”。その時は笑って流したけれど
今年2月15日に上梓された『スカートの呪いが解けるまで 幼少期からの性被害が原因で女らしさ恐怖症になった私』(はちみつコミックエッセイ)。 【画像】X(旧Twitter)で1万5千いいね!という反響があったエピソード 著者の魚田コットンさんは小学校5年生のとき義父から性被害にあい、「女として性的な目で見られたくない」と強く思うようになったといいます。 小学1年の時に中年男性から痴漢にあったときの漫画と、魚田コットンさんに幼少期についてお話を聞いた前編に続き、中編の今回は、X(旧Twitter)で1万5千いいね!という反響があった漫画(『スカートの呪いが解けるまで』から抜粋)に加え、引き続きインタビューをお届けします。
ショルダーバッグの斜めがけができなくなった理由
――小学校高学年のときに、ショルダーバッグを斜めがけしていたら男子高校生から「胸を強調してる」とからかわれたエピソードが印象的でした。 魚田コットン(以下、魚田):ショルダーバッグについての漫画は、昨年はちみつコミックエッセイ主催の「コミックエッセイ描き方講座」に参加したときに卒業制作として描いたんです。 そのときすぐX(エックス)に載せたときは「200いいね」くらいだったのですが、今年再掲載したらすごく沢山の反響がありました。 「私もこう言われるのが嫌で斜めがけしなくなった」という女性達からの声が多かったです。 女友達から言われたというケースもあったり、テレビで俳優さんが「ショルダーバッグの斜めがけで胸が強調される『パイスラ』が好きだ」と発言しているのを見てできなくなったというコメントもありました。 ――男子高校生にからかわれたあと、一緒にいた女の子から「モテてたね」と発言がありましたね。 魚田:友達は「男の子にからかわれるイコール、モテている」という認識だったのかもしれません。 小学生男子が好きな女の子をいじめて、女の子が嫌がっていても「あなたのこと好きなんだよ」と軽くあしらわれてしまうのと同じような扱いだったんだと思います。 ――このエピソードがXで大きな反響を得たことは、女性を不必要に性的な目で見たり、セクハラ的な発言をすることに対して世の中の意識が大きく変わっている表れのように感じます。 魚田:変わってきていると思います。もし5年くらい前に発信していたら「そんなことくらいで気にし過ぎ」と受け取られていたかもしれません。 今回、そういう意見は1つくらいで、ほとんどの方が「こういうことはよくないよね」と真摯に考えてくださっていました。