横綱照ノ富士、2場所連続休場 在位20場所で12度目の休場に 福岡入り後も稽古できず
大相撲の横綱照ノ富士(32=伊勢ケ浜)が、九州場所(10日初日、福岡国際センター)を休場することが決まった。取組編成会議が8日、福岡国際センターで行われ、照ノ富士は初日の取組に入らなかった。照ノ富士の休場は2場所連続。横綱在位20場所で、12度目の休場となった。 【写真】長男の照務甚くんと入場する横綱照ノ富士とツェグメド・ドルジハンド夫人 照ノ富士は両膝や腰の慢性的な痛みに加え、糖尿病を抱えており、10月の秋巡業は一時離脱して帰京し、治療を受けるなどしていた。秋巡業では1度も取組に入らず、相撲を取る稽古もできていなかった。福岡入り後の約2週間も、変わらず相撲を取る稽古はできておらず、大幅に調整が遅れていた。 前日7日に福岡・太宰府市の部屋で行った朝稽古には姿を見せたが、ほとんど体を動かすことはなかった。その稽古後は出場可否について「親方と話して決める」と話すにとどめ、明言していなかった。同日、師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「ギリギリまで調整しているけど、なかなか難しい」と、休場の可能性があることを示唆。また、同親方は照ノ富士の状態について「いろいろあるから。膝も悪いし、腰も悪いし。五体満足じゃないから」と、持病の糖尿病の影響も含め、万全ではないと説明していた。