【独占直撃】「舞台復帰が決まったのか?」弟子と青空稽古中の市川猿之助が放った“肉声”
ベンチに腰を下ろした猿之助の隣には
下村さんの死から数日後の8月下旬。太陽が照りつける昼時に、自転車に乗って、自宅敷地内から外に出かける猿之助を目撃。 ベースボールキャップをかぶり、サングラスをかけて、首元にはタオルを巻くなど暑さ対策万全の猿之助は、タンクトップに半ズボンというラフないでたち。自転車の前カゴには釈放後に飼い始めた愛犬の姿もあった。 猿之助が向かった先は、彼の自宅からほど近い公園。木陰のベンチに座る彼の横には、弟子にあたる歌舞伎役者・市川段一郎の姿があった。 かまってほしそうに飼い主に体を寄せる飼い犬をよそに、猿之助は表紙に『双蝶々曲輪日記~引窓』と書かれた台本らしき冊子を眺めながら段一郎と会話をしている。10月からその舞台の全国巡業が始まることから、どうやら猿之助は同舞台に出演する弟子のために演技指導を行っているようだった。 セミの鳴き声が響く中、ベンチに座りながら両手を上げるなど歌舞伎の演技らしき動作を続ける段一郎のそばで、アドバイスをするように語りかける猿之助。2人の“青空稽古”を遠巻きに眺めること二十数分。猿之助に声をかけてみた。
取材と察したのか、猿之助はサングラス越しに記者を見つつ、悠然と無言のままスマホのカメラをこちらに向けた。
猿之助が記者に放った“ひと言”
─舞台への復帰が決まったのでしょうか? 猿之助に対する問いかけに、横にいた段一郎は、 「まったく関係ございません。今は普通に過ごしておりますので……」 と、猿之助を守るように横から遮りながら否定。その間、ベンチから立ち上がり、歩き出す猿之助。段一郎も彼の後を追うようについていく。 歩き出した猿之助に再度、記者が声をかけると、無言だった猿之助が口を開き、 「やめてもらっていいですか」 と一言。続けて段一郎に、 「車を動かしておいて」 と指示。そのまま2人と一匹は公園から去っていった。 復帰についていっさい語らずとも、弟子に稽古をつけるなど歌舞伎とは向き合っているようだが─。 「10月から始まる『双蝶々曲輪日記』は“萬屋”の中村錦之介さんと、その息子の中村隼人さんが中心の巡業。段一郎さんはほかの門流の稽古に入る前に、師匠である猿之助さんから演技の指導を受けたのだと思います」(梨園関係者、以下同)