【独自解説】外国人観光客の受け入れを開始した北朝鮮 謎のロシア人女性「ビカ」が紹介するスキーリゾートその裏側 金総書記W杯で日本へ接近か…その思惑とは?
“コロナ禍”後の国境開放に伴い、北朝鮮がロシア人観光客の受け入れを再開しました。ロシアに接近する北朝鮮、その狙いとは?今後、露朝と中国の関係はどうなるのか?東アジア情勢に詳しい朝日新聞・元ソウル支局長の牧野愛博氏が解説します。 写真で見る「北朝鮮の実情 法律や憲法の上に存在する“十大原則”とされる”掟”」
北朝鮮国境開放後外国人観光客受け入れ再開 ロシアの団体旅行客が訪問
北朝鮮が、国境開放後の外国人観光客の受け入れを再開しています。2月9日には、ロシアからの団体旅行客97人が北朝鮮を訪れました。新型コロナ対策で出入国制限が取られて以降、初めてとみられています。その日程は、2月9日から12日の3泊4日で、費用は日本円で約11万円だそうです。1日目は観光名所を訪問して四つ星ホテルに宿泊するといいます。
ツアーの目玉は2014年に開業した、金正恩総書記肝いりの高級リゾート「馬息嶺(マシンニョン)スキー場」というところです。面積は1400㎢(東京ドーム約300個分)で、初心者コースを含めて全10コースあるそうです。附属するホテルも、客室120室で屋内プール・レストラン・カラオケ・ダンスルームなども完備されている五つ星ホテルだといいます。
Q.日本円で約11万円というのは、ロシア人にとっては安いのですか?高いのですか? (朝日新聞・元ソウル支局長 牧野愛博氏) 「このロシアの人たちは、ウラジオストクなどの極東の方に住んでいる人たちだと思いますが、海外旅行としては手ごろな値段だと思います。北朝鮮が以前日本人を受け入れていたころは、1週間で30万円くらいとっていましたので、それに比べると北朝鮮の値段だなという印象です」 Q.外貨稼ぎの意味があるのですか? (牧野氏) 「もちろん外貨稼ぎというのもありますが、スケールメリットがないのでこれから色々なことをやるための一つの準備段階として彼ら(ロシア人)を呼んでいると思います」 Q.今は冬のスキーツアーですが、夏は海などもあるのでしょうか? (牧野氏) 「最近、ロシア人の学者と話しをしたのですが、夏に日本海側のウォンサンでサマースクールをやるので、そこにロシアの子どもたちを派遣する計画があると言っていました」
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