【独自解説】外国人観光客の受け入れを開始した北朝鮮 謎のロシア人女性「ビカ」が紹介するスキーリゾートその裏側 金総書記W杯で日本へ接近か…その思惑とは?
牧野氏は「観光をきっかけに人的交流がさらに発展するのでは」と話しています。今後は「相互観光」「政治家の往来」「留学」もあるのではということです。ただ、北朝鮮の真の狙いは「ロシアへの労働者派遣」ではないかといいます。今北朝鮮は、安保理制裁で人的交流はできるのですが労働者派遣は禁止されています。 Q.北朝鮮がロシアに近づくということは、中朝関係に変化が起きると思うのですが? (牧野氏) 「中朝関係は、2022年の春に北朝鮮が核実験をしようとしてからずっと冷却しています。今、関係はあまりよくなくて、今年国交正常化75周年なんですがお互いに交流しているのは外務次官など政府の人間なんです。本来お互い共産主義国家なので、こういう場合党間交流をしないといけないのですが、ランクを一つ落としている状況ですので、あまりよろしくない状況です。北朝鮮としては中国の観光客に来てもらうほうが(経済的には)ありがたいのですが、今はそういう状況になっていないということです」
中国は、前提としては対日米韓で朝露と連携をしていますが、今の朝露には同調できないという考えの様です。朝鮮中央通信によると、金総書記は新年祝賀の挨拶と年賀状を親交のある国に送ったということですが、プーチン大統領の名前が最初に来て、習近平主席は二番目だったということです。2023年までは習主席が最初に挙げられていたということです。 Q.中国としてはロシアにあまり近づきたくないというような思惑があるのでしょうか? (牧野氏) 「中国としては2022年の北京オリンピックをして、プーチン大統領と握手した直後にウクライナ侵攻が始まりましたのでちょっと不愉快なんです。中国はアメリカに変わる世界のリーダーになれると本当に思っていますので、『プーチンや金正恩みたいな“やくざな奴ら”と同じに見られたくない』という気持ちを強く持っています」
北朝鮮は次に日本に接近するのでは?という予測もあります。能登半島地震のお見舞いの電報に「岸田文雄“閣下”」と特別な表現を使っていました。牧野氏によると「3月のサッカーワールドカップ予選でも日本側に接触を図るだろう」ということです。 Q.2月14日もミサイル発射実験をしていますが、一方で“閣下”と言ってみたり、ワールドカップの予選で日本に接触を図るかもしれないだとか、一貫性がないのですが、北朝鮮の思惑はなんですか? (牧野氏) 「来年1月にトランプ政権が誕生したときに、返す刀で中国をヒーヒー言わせて、また北朝鮮とデートしてもらうというための下準備です。前回トランプ大統領と交渉したときになぜ失敗したかというのを北朝鮮は色々分析したようなんですが、やはり当時の安倍首相が『日韓合同軍事演習をやめたらだめですよ。核保有を認めたらだめですよ』などとトランプ大統領に色々アドバイスしていたようです。そういう余計なことを言わせないために、金正恩総書記としては『拉致問題を解決してあげるから、その代わり米朝交渉をしているときにごちゃごちゃ言うんじゃないよ』としようとしていると思います」 (「情報ライブミヤネ屋」2024年2月15日放送)
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