【独自解説】外国人観光客の受け入れを開始した北朝鮮 謎のロシア人女性「ビカ」が紹介するスキーリゾートその裏側 金総書記W杯で日本へ接近か…その思惑とは?
ロシアメディアの記者によりますと、「自由に店を訪れることはできないが、ガイドにお願いすればスーパーなどにも入ることができる」「写真撮影も基本はOKだが、労働者や軍人などの撮影はNG」だそうです。そして、指導者の銅像を撮るとき絶対に守らなければならない3つの規則があり、それは「銅像の側面ではなく正面から撮影する」「銅像を背景に写真を撮るときは必ず両手を横に置く」「銅像の腕や足を切らずに全身を入れて撮影をする」となっています。 Q.指導者の銅像には全員行かなければいけないのですか? (牧野氏) 「私も行きました。平壌に行ったときは必ず指導者の銅像のところに行って花束を捧げてお辞儀をするのが彼らのルールです」 Q.ロシア人といえども、北朝鮮では単独行動は許されないのですか? (牧野氏) 「そうですね。私の印象だと久しぶりに観光客を入れたので、北朝鮮もちょっと緊張している感じがします。私が行ったときは、ホテルから平壌の駅まで歩きたいと言ったら『じゃあ、それぐらいだったら良いです』ということもありました」 Q.北朝鮮にとっては中国人よりロシア人の方が都合が良いと言いますがその理由は? (牧野氏) 「ロシア人は、基本的に朝鮮語を話しません。それに比べて中国人の朝鮮族の人たちは懐かしいのでよく北朝鮮に行ったりするのですが、そこで北朝鮮の人に勝手に話かけたりして、いろいろ余計なことを喋ったりするので、ちょっと北朝鮮としてもコントロールしにくい部分があるんです」
北朝鮮をPRする謎のロシア人女性「ビカ」
SNSの総フォロワー数が8万人超という 「ビカ」と呼ばれる謎のロシア人女性が、インターネットで馬息嶺スキー場を紹介しています。そのほかにも「北朝鮮の美しいところを紹介します」「全てのインフラが設備された区画です」「お気に入りの朝鮮料理を紹介します」「北朝鮮でアイスを買いました」「ショッピングセンターで子どもたちは幸せな時間を過ごしていました」などと北朝鮮での暮らしを紹介していました。この女性については様々な憶測が飛んでいて、ロシア独立系メディアは「在北朝鮮ロシア大使館駐在官の妻」だと伝えています。香港メディアは「金正恩総書記に雇われたインフルエンサー」ではないかと伝えています。 Q.スキー場を紹介していましたが、電力の乏しい北朝鮮で、電力を山ほど使うスキー場が良く作れましたね? (牧野氏) 「このスキー場は『馬息嶺スキー場』というのですが、名前の由来が『馬の息が上がってしまうほど急峻な山に作ってある』ということなんです。北朝鮮の普通の人が、ここに行きたいからバスに乗って行きましょうというわけにはいかないんです。普段は交通ルートがありません。衛星写真を見るとずっと夜間照明がされていたわけではないので、明らかにこの女性は北朝鮮から雇われて、北朝鮮政府のバックアップで行っていると考えた方が自然です」 Q.ロシア人のツアー客が来たときは一生懸命頑張って電気を送っているということですか? (牧野氏) 「もちろんそうです。その代わり、電気が来なくて困っている人がたくさんいるわけです」
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