ミドルサイズSUVのGLCにスポーツモデル「43」が追加 メルセデスAMG GLC 43 4マティック BSGも搭載
メルセデスAMG GLC 43 4マティックのパワートレイン
■パワートレイン ◆F1由来の新技術を採用した直列4気筒エンジン「M139」 GLC 43は「ワンマン、ワンエンジン」の主義に従い熟練のマイスターが手作業で丹念に組み上げる直列4気筒エンジン「M139」を搭載する。 GLC 43は最高出力421ps/最大トルク50.99kg-mを発生し、このM139にはエレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーを採用したという。 このターボチャージャーはF1由来の技術で、メルセデスAMGペトロナスF1チームがモータースポーツの最高峰であるF1において長年採用して実績を上げているシステムを直接のベースとするものであると語る。 エレクトリック・エグゾースガス・ターボチャージャーの電気モーターは厚さ約4cmで排気側のタービンホイールと吸気側のコンプレッサーホイールの間のターボチャージャーの軸に直接一体化されており、このモーターが電子制御でターボチャージャーの軸を直接駆動し、コンプレッサーホイールを加速する。この加速は、コンプレッサーホイールが通常のターボチャージャーと同じく、排気の流れによって駆動されるようになるまで行われる。 これにより、アイドリングスピードから全エンジン回転域にわたって、レスポンスの速さが大きく改善されるという。またアクセル操作に対するエンジンのレスポンスがいっそう自然なものとなるほか、ダイナミックな走りが楽しめるようになると語る。 これに加え、ターボチャージャーの電動化は低回転域のトルクを高める効果をもたらし、アジリティや発進加速性能の向上につながり、アクセルから足を離したり、ブレーキを踏んだりした場合でも、エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャーは常にブースト圧を維持することができるため、速やかなレスポンスが途切れることなく得られるという。 このターボチャージャーは車載の48V電気システムを電源とし、最大17万5000rpmまで動作することで、きわめて高い空気流量を可能とし、ターボチャージャーと電気モーター、それに電子制御ユニットは、エンジンの冷却システムに接続されており、常に最適な温度管理を行う。 また、GLCに初めて採用したBSGは第2世代のもので、48V電気システムの中ではマイルドハイブリッドとしても機能し、短時間ではあるが、出力を14ps高めるブースト機能のほか、セーリングモードや回生ブレーキにより効率を最大限に高めるという。 同時に48Vテクノロジーは、ECOスタートストップ機能やセーリングモードの間の切り替えがほぼ感じられないほど滑らかに行われることから、快適性の改善にも役立つと付け加えた。