「日本マラソンの父」パリ五輪出場から100年 同じ熊本出身の男子代表・赤﨑暁が意気込み「満足いく結果を出したい」
パリ五輪男子マラソン代表に選ばれた九電工の赤﨑暁(26)=熊本県大津町出身=が2日、福岡県の服部誠太郎知事を表敬訪問し、「自分の満足いく結果を出したい」と意気込みを語った。 ■【写真】端整な顔立ちでも知られる赤﨑 赤﨑は昨年10月の日本代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)で2時間9分6秒をマークして準優勝を果たし、初の五輪切符をつかんだ。自己ベストは一昨年12月の福岡国際マラソンで記録した2時間9分1秒。今後は5000メートルと1万メートルのトラックレースに出場してスピードを磨き、国内での高地トレーニングも織り込みながら8月10日の本番に備える。 パリは起伏が激しい難コースで、タフなレース展開が予想される。端正な顔立ちでも知られる赤﨑は「しっかりと対策を取り、本番では自己ベストに近いタイムで走れるよう調整したい」と力強く決意を口にした。 日本マラソンの父と呼ばれる金栗四三(1983年、92歳で死去)が1924年パリ大会に出場してから、今年はちょうど100年となる。服部知事は「金栗さんと同じ熊本出身の赤﨑さんが1世紀後にパリの地を走るのは、運命的なものを感じる。大先輩が空から見守っているので、思う存分、見事な走りを見せていただきたい」と激励した。 (山崎清文)
西日本新聞社