日本の「政治とカネの問題」の罰が”甘すぎ”だったウラで、世界とどんどん広がる「経済格差」のヤバすぎる実態
シンガポール首相の年収の「すごい中身」
シンガポール政府は公務員の給与レベルを決定する際に、トップクラスの投資銀行やローファームをベンチマークとしていて、若いころから年収数千万円がもらえます。さらに昇進すると給与は高額となっていきます。 シンガポールは大きく5つのエリアに分かれていますが、各エリアの意思決定機関である社会開発協議会の代表となれば、年収は66万SGD(約8000万円)にものぼります。 閣僚クラスであれば100万SGD(約1.2億円)を超え首相に至っては200万SGD(約2.3億円)と世界の政治トップの中でも際立って高い給与となっています。 記事の前編で政治家の汚職について書きましたが、この給与レベルを考えるとイスワラン氏の贈賄した金額(1000万円程度)も月給に満たないレベルで、その不正で職を追われ収監されるのはホントにばかげたことをしたという反応が一般的です。 このように、シンガポールでは公職の待遇を世界トップクラスに設定することで優秀な人材が民間に流れることをかなり防ぎ、その一方で不正をした場合は厳罰に処すということを徹底しています。 国の規模や政治体制が異なるとはいえ日本もこのシンガポールの方針から学べることは多いのではないでしょうか。 さらに連載記事『世界でいちばん「オーバーツーリズムな島」に行って驚いた…!最強の観光名所の「したたかな生き方」と日本の「観光対策」に足りていない「肝心なこと」』でも、海外と日本の違いについて解説しているので、ぜひさんこうになさってください。
岡村 聡(S&S investments CEO)
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