イタリアのポンペイ遺跡、1日の入場者数を2万人に制限
[ローマ 8日 ロイター] - イタリア南部の古代都市遺跡ポンペイを管理するポンペイ考古学公園は8日、入場者数を15日から1日当たり最大2万人に制限すると発表した。オーバーツーリズム(観光公害)を抑制することが目的。 同公園によると、入場無料だった3日の入場者数は3万6000人強と過去最多となった。 公園の管理責任者は遺跡の保全と安全確保の理由から、ポンペイへの観光客の圧力を減らすことが重要だと指摘した。 文化省のデータに基づくと、ポンペイの昨年の入場者は前年比33.6%増の400万人超で、1日当たりの入場者は約1万1200人で推移した。 公園の広報担当者は、これまでに入場者数が1日2万人を上回ったのは入場無料の日曜日と、通常の入場料有料日のうち3─4日だけだと述べた。 ポンペイの通常の入場料は18ユーロ(19.32ドル)。 ポンペイは西暦79年にベスビオ火山の噴火により火山灰にのみ込まれたが、かつて栄えた都市の遺跡が驚くほどよく保存されている。 オーバーツーリズム対策としては、イタリアのベニスなど他の人気の観光地も入場料を導入して観光客の数を制限している。