フランスを統治するには絶対多数が必要-極右RNのバルデラ党首
(ブルームバーグ): フランスの極右政党、国民連合(RN)党首のジョルダン・バルデラ氏は、総選挙で同党とその同盟勢力に大勝利をもたらし、政権奪取を可能にするよう支持者に呼びかけ、極右勢力が主導権を握るための高いハードルを設定した。
世論調査によれば、マリーヌ・ルペン氏率いる同党が6月30日からの2回の投票後に国民議会(下院)で最大勢力になる可能性が最も高いが、予想では577議席の過半数を獲得することはできない。
バルデラ氏は仏紙パリジャンとのインタビューで「政権を担うには絶対多数が必要だ。大統領と首相が異なる勢力に属している時に、相対多数で国民の日常生活を変えられると誰が信じられるだろうか。私はフランス国民に言っている。われわれを試すには絶対多数が必要だ」と語った。
マクロン大統領が総選挙を決めた後、RNがバルデラ氏を首相とする政権を樹立するという見通しはフランスの政治家に衝撃を与え、投資家を動揺させた。
バルデラ氏はパリジャン紙のインタビューで、経済政策へのより責任あるアプローチを示そうとした。首相としての最初の行動は、経済改革と公共サービスの見直しを行う余力を見定めるため財政監査を行うことだとあらためて述べた。
総選挙決定以降、フランス債のドイツ債に対するスプレッドが急激に拡大していることについての質問には「正常に戻り、安定するだろう」と述べた。
「市場は不確実性を嫌う。私がしたいのはわれわれの措置を推進し財政への真剣さを示すことだ」と語った。
原題:Le Pen’s Party Says It Needs Absolute Majority to Govern France(抜粋)
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William Horobin