【最終ラインに負傷者続出の川崎。SBではなくCBで佐々木旭が見せる闘志(1)】「どんなに痛くてもピッチに立つ」とC大阪戦で志願した2つの理由。「交代は絶対にしないと決めていた」
「絶対にやります。絶対に戻ります」 しびれる腕に顔をしかめながらも、佐々木旭は必至の訴えを繰り返した。川崎フロンターレのゴール裏でウォーミングアップしていた田邉秀斗がベンチ前で準備する姿が目に入る。ベンチと連絡を取り合うトレーナーに発する声は、さらに大きくなっていた。 ■【動画】試合後のロッカールームですぐに確認したという、C大阪戦の失点場面■ これはセレッソ大阪戦のスコアレスで迎えた後半21分過ぎの場面だ。左サイドから攻めようとしたカピシャーバに大南拓磨が対応。ボールはタッチラインを割ってホームチームがスローインを始めようとしたところで、佐々木は手を上げてピッチに倒れこむ。左腕を抑えながらあおむけになり、顔はしかめ面。ピッチを叩くようにして動かす左足が、その痛みの強さを表している。 チョン・ソンリョンと大南が担架を呼ぶ仕草を見せると、トレーナーもピッチに入ってくる。この瞬間、トレーナーと連絡を取り合うベンチは、川崎のゴール裏でウォーミングアップをしていた田邉秀斗に声を掛ける。 「シュート、ダメならすぐに行くぞ。入る場合、悠とかと一緒のタイミングだから」 このとき、鬼木達監督は小林悠らをピッチに入れる準備をすでに進めていた。急ではあったが、交代回数の関係で田邉が入る場合にはすぐに入ることが求められていた。
■2つある理由
そうしてすぐにベンチに走った田邉の姿は、ピッチの外に出た佐々木の視界に入っていた。しかし佐々木は、冒頭にあるように「絶対にやります。絶対に戻ります」と伝えたという。その気持ちを、 「交代は絶対にしないと決めていたんで。どんなに痛くてもピッチに立つっていうのは今年に入ってずっとそこは思い続けてやっている」と明かす。 その理由は2つある。一つは、昨年味わった悔しさがあるからだ。「去年、長い時間ピッチに立てませんでしたので、どんな状況でもやっぱり一年立ち続けたい」 そしてもう一つは、現在の最終ラインで負傷者が続出しているからだ。 「チームは苦しい状況で、ケガをしてしまうっていうのはやっぱり申し訳ない」 とはいえ、先述したようにピッチの上では苦悶の表情だった。「かなり痛くてしびれた」と本人も話すが、その痛みの“正体”は分かっていた。詳細は書かないが、少し経てば元に戻ることを佐々木自身も鬼木監督も知っていたからこそ、勝利を目指して交代枠を温存できたのである。そしてそれは、佐々木の闘志の強さでもあった。 (取材・文/中地拓也) (後編へ続く)
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