大きな太ももやヒップが高評価 美ボディ大会部門「ウェルネス」の広がり 世界女王や筋トレインフルエンサーも出場
「細さ=美」であるという女性の美への価値観は、もはや昔のものなのかもしれない。 街中にジムがあふれ、フィットネスが日常に溶け込むようになった昨今では、適度に筋肉のついたメリハリのあるボディを目指す女性が増加中。その中にはトレーニングにのめり込み「大きな体を目指す」という女性も存在する。 【写真】ウェルネスに挑んだ大谷&ブラマジのステージショット
そんな中、鍛えあげた肉体美を競うボディコンテストで現在注目を浴びているのが、「ウェルネス」カテゴリーの存在だ。 太ももやヒップといった下半身の筋量が評価される同部門は、今年からJBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)および、マッスルゲート(コンテスト選手の登竜門イベント)に新部門として採用された。 7月18日に開催された真夏の恒例「SPORTEC CUP2024」では、昨年の世界大会で優勝を飾った大谷美咲(カテゴリーはボディフィットネス)や、筋トレインフルエンサーのブラマジ田中(以下ブラマジ)が同カテゴリーに参戦するなど盛り上がりを見せた。両者の予選での一騎打ちは大会のハイライトのひとつだ。 ブラマジは「以前にジムで働いている時にトレーニーの女性のお客さんを見て、『筋肉のある女性って美しいんだ』と衝撃を受けました。今は理想の体に向かって、筋肥大!筋肥大!っていう感じですね」と理想のボディを語っている。 大会では惜しくも敗れたが、世界女王の大谷をして「身長が高くて手足も長いですし、プロポーションや下半身の筋量が素晴らしいと思いました。FWJ(Fitness World Japan)の大会でウェルネスに出ていたとのことで、カテゴリーに合った体を追求してきたんだと感じました」と言わしめた。筋トレインフルエンサーとして、今後も鍛えた体の魅力を発信していくだろう。 コンプレックスとされることも多い、大きなお尻や太い脚。ウェルネスの広がりは、「デカい=美しい」という女性の美の形を発信していくかもしれない。今後の発展にも注目だ。
取材・文・写真/森本雄大