中村敬斗、久保建英を育てた森山佳郎監督率いる仙台が満員のホームで首位チームと激突【激闘「三笘薫」超え J2リーグ「上位戦線」異状アリ】（1）
■仙台が「先制ゴール」も…清水がすぐに
仙台駅が近づくと、JR東北線の車内にはベガルタのユニフォームを着用したサポーターらしき人の姿が目立ってきた。そして、仙台駅に到着すると、清水のサポーターも数多く見かけた。清水からも大勢の人が来ているようだ。 ユアテック・スタジアムは1万9007人の観客で埋まった。同スタジアムの収容可能数は1万9500人ほどだから、ほぼほぼ満席だ。1997年に完成したこのスタジアムは、Jリーグ仕様の球技専用スタジアムとして古い歴史を誇る、素晴らしいスタジアムだ。全面屋根つきで、閉じた空間の中で試合に集中できる。 こうして、素晴らしい雰囲気の中で試合が始まった。そして、試合開始からわずか4分後、ホームの仙台が早々に先制ゴールを決めた。バイタルエリアでこぼれ球を拾ったエロンが落としたボールを、中島元彦が左足を振りぬいて決めたのだ。 この、いきなりの先制ゴールで仙台が勢いづいて、しばらくは両翼を使った攻撃が続いた。 だが、その攻撃を難なく跳ね返して、すぐに盛り返すあたりが、清水の実力なのだろう。10分を過ぎると、試合は清水が完全にコントロールした。
後藤健生
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