Xの「インプレゾンビ」大幅減…日本法人トップ「仕様変更が非常に大きな効果」
【ラスベガス(米ネバダ州)=小林泰裕】X(旧ツイッター)日本法人トップの松山歩・代表取締役(48)が9日、米ラスベガスで読売新聞のインタビューに応じた。収益目的で無意味な投稿を繰り返したり、偽情報を拡散したりする「インプレッションゾンビ(インプレゾンビ)」が、仕様変更で大きく減少したと明らかにした。 【写真】マスク氏が大統領選中にXに投稿した「偽ハリス氏」の画像
X上で「インプレゾンビ」という言葉が含まれる日本語の投稿は、ピークの2024年8月頃と比べ、24年12月には92%減った。Xは24年11月から、投稿の閲覧数に基づいて利用者に広告収益を分配する仕組みを、有料会員からの返信や「いいね」などの数に応じて分配する方式に変更した。松山氏は仕様変更で「非常に大きな効果があった」と話した。
高額な報酬をうたって犯罪行為に誘導する「闇バイト」については、関係機関から違法だとの通報を受けてから5営業日以内に、関連する投稿の90%以上を削除しているという。AI(人工知能)を使い、偽情報を含む投稿の自動検知も行っている。松山氏は「Xは言論の自由を提供するプラットフォームだが、違法な投稿にはしっかり対応する」と強調した。
資金決済サービス「Xマネー」を今年、米国から開始することも明らかにした。法定通貨を扱うサービスで、開始当初は利用者間での送金サービスを提供する。日本でも当局の承認を得られ次第、サービスを展開する。