中国株とインド株、相関係数が過去最低更新-逆方向への動き強める
(ブルームバーグ): 中国株とインド株の360日間の相関係数が過去最低となった。世界最大級の2つの市場が一段と反対方向への動きを強めているように見受けられる。
ブルームバーグがまとめたデータによると、MSCIチャイナ指数とMSCIインド指数の相関係数は先週、2022年に記録したこれまでの最低を下回った。
中国の株価指数は今年2月以降、政府の景気刺激策に後押しされ、インドの株価指数の2倍を超える上昇となった。一方、インド株はバリュエーションへの懸念から失速気味だ。
中国株とインド株の約20年ぶりの高い相関関係が失われたのは21年後半。インドの力強い経済成長と地政学的環境の改善が記録的な上昇を引き起こした時期と、景気回復の遅れと米国との関係悪化の中で中国株が低迷した時期が重なった。
原題:China’s Stock Correlation With India Reaches New All-Time Low(抜粋)
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Chiranjivi Chakraborty