松本潤、ロンドンで喝采 「ここに来ることができて良かった」 「正三角関係」ロンドン公演開幕
野田秀樹さん(68)作・演出のNODA・MAPロンドン公演「正三角関係」が10月31日(日本時間1日)、英語名タイトル「Love in Action」としてサドラーズ・ウェルズ劇場で開幕した。13年ぶりの舞台となる「嵐」の松本潤(41)のほか、永山瑛太(41)や長澤まさみ(37)ら豪華キャストが出演。ロンドンでは2日(同3日)までの4公演が予定されている。
7月に東京で始まったツアーは海を渡り、いよいよ最終地点となる英国の伝統劇場にたどり着いた。タイトルは英語名に変更。舞台後方には精度の高い字幕が流れ、キャスト陣の豊かな表現力を補完する。1500席を埋めた目の肥えた観客からも笑いや驚きの声があふれ、終演後はスタンディングオベーションに包まれた。 国内では「正三角関係」として上演された野田作品は、ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」をモチーフにしたオリジナルストーリー。花火師一家「唐松族の三兄弟」を軸に、父親殺しという事件を扱ったサスペンスだ。
長男の花火師を演じた松本は「野田さんとここに来ることができて良かったと感じています。演じている最中にも、初日を終えた今も」と感謝。野田さんの提案で、本番前にはハグをしてから舞台に向かった。「この作品をロンドンでやる意味というものをすごく感じる瞬間でした」と振り返った。 三男の聖職者と女性の二役に挑んだ長澤は「ロンドンという地にいるのに、私たちは確実に日本という場所をその場につくり出した、そんな感覚で舞台に立っていました」と振り返り、次男の物理学者を演じた永山も「野田秀樹さんの世界観が、イギリスのお客さまにも伝わることを肌で感じることができました」と実感を込めた。 観客の熱狂と沈黙を見届けた野田さんは「厳しいロンドンで、これだけのカーテンコールとスタンディングオベーションをいただき率直にうれしい。これほど初日を終えてほっとしていることもない」と実感を込めた。 千秋楽となる日本時間3日は、嵐のデビュー25周年記念日。松本は自身初の海外での舞台を走りきり、グループの記念イヤーを迎える。
中日スポーツ