「クリスマスにはシャケを食え」 農水省が特撮怪人に感謝の理由
クリスマスの食卓を彩る料理と言えば、チキンなど肉類が人気だが、農林水産省はマグロやサケといった魚介類を食べて欲しいとSNSで訴えている。今年も特撮怪人と協力し、「クリスマスにはシャケを食え」と呼びかけた。一体どんな狙いがあるのか。 【写真】食用魚介と肉類の消費量の推移 「シャーケッケッケッ 今年のクリスマスもシャケ一色に染めてやるーーっ!!」「そうだ、何度でも言うぞっ今年も言うぞっっ クリスマスにはシャケを食え! 分かったか~~!!」 農水省はクリスマスイブの24日、X(旧ツイッター)に特撮怪人とタイアップしたメッセージを投稿した。昨年に続き、2年連続の試みだ。 登場したのは2018年から放送されたテレビ番組「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の敵の怪人「サモーン・シャケキスタンチン」。サモーンは話の中では「クリスマスにはシャケを食え」などと、街中のチキンをサケの切り身に変えていく。サモーンは昨年3月7日の「さかなの日」にも農水省のXに登場。ほかにも魚食の普及に協力したとして、水産庁職員が感謝を伝える動画2本は計10万回以上再生されている。 ■魚介類の消費 ピーク時から半減 水産白書などによると、食用魚介類の1人あたりの年間消費量は、2001年度の40.2キログラムをピークに減少傾向で、11年度に肉類に抜かれ、23年度には、ピーク時の半減近くになった。投稿の背景には、クリスマスをきっかけに消費者の「魚離れ」を食い止めたいという狙いがある。
朝日新聞社