「AQUOS R9」のデザインが変貌を遂げた理由 ハイエンド推しから“情緒的価値”追求にシフト
新色「グリーン」は色味のさじ加減に妙
AQUOS R9はホワイトとグリーンの2色展開になっている。カラーバリエーションについてこの色選択の背景について、川氏は次のように説明している。 スマートフォンで定番色の黒ではなく、あえてグリーンを採用した意図を、川氏は以下のように説明している。 「スマートフォンでカラー調査をすると、白と黒の2色は色が候補に挙がると思います。今回はブランドを刷新する上で、何か新しいメッセージを発信したいという思いがあり、新色としてグリーンを入れました。単純な緑という色じゃなくて、生活スタイルやインテリアへなじむかという着想で出てきた色です。ですから、彩度や明度にはすごくこだわっています。環境によってはあまり色味が感じず、逆にファッションによっては緑がさえて見えるといった、視覚的効果を効果というのを考えたカラーになっています」(川氏) 一方でホワイトは食器のような清潔な印象を与える質感で、カメラバンプは銀色で柔らかな光沢がある。川氏は「素材感を生かした色、素材、仕上げの選定を行っている」と説明した。
カメラを引き立たせる“切り方”もこだわり
より細部を見ていこう。カメラバンプの細部にも、こだわりが見られる。エッジ部分に施されたダイヤモンドカットだ。川氏の説明によると、この削り方には特別な工夫が凝らされている。 「一般的なダイヤモンドカットは、ダイヤの刃を斜めに当ててカットするだけで済ませます。実はAQUOS R9のダイヤモンドカットは2段階あります。単純な角度ではなくてカクカクっと2段階に角度を付けています」(川氏) 全体のフォルムはシンプルな形状としつつ、断面のアール(丸み付け)にこだわっており、また、サイドフレームの金属と、バックパネルのガラスの接合部分にも細心の注意が払われている。これらの細部へのこだわりが、AQUOS R9の柔和な印象と高級感を形作っている。
「AQUOS wish4」は再生プラスチックを多用
AQUOS wish4はAQUOS R9と共通のデザイン言語を持ちつつ、異なる素材でそのボディーを形作っている。背面は60%再生プラスチックを試用し、しっとりとした表面塗装を施して手触り良く仕上げた。 巨神兵のようなカメラバンプの部分にガラス素材を活用して、アクセントとしている。 カラーバリエーションはブルー、ホワイト、ブラックの3色。Y!mobileでは限定色としてピンクも展開する。