予選のラウンドロビンでも対戦した(左)ジョコビッチ選手と(右)シナー選手〈写真：ロイター/アフロ〉

男子テニスのシーズン最終戦、ATPファイナルズが日本時間20日、イタリア・トリノでクライマックスを迎えます。 【画像】全米OPでジョコビッチが偉業　グランドスラム男女歴代最多タイ24勝目 決勝は世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手と地元イタリアのヤニック・シナー選手が対戦。 ジョコビッチ選手は、19日の準決勝で世界ランキング2位のカルロス・アルカラス選手を6-3、6-2のストレート勝ちし、2年連続のファイナリストへ。 対する地元イタリア期待の22歳、世界ランク4位のヤニック・シナー選手。準決勝では世界ランキング3位のダニール・メドベージェフ選手を6-3、6-7、6-1で破り、イタリア選手として初めて決勝に進出しました。 予選のラウンドロビンでも、両者が激突。3時間以上の熱戦の末、シナー選手が7-5、6-7、7-6で、ジョコビッチ選手との4度目の対戦で初めて勝利しました。 王者か地元イタリア選手の初優勝か―。 ジョコビッチ選手のモチベーションは高い。今季で36歳を迎えたシーズンは、準優勝だったウィンブルドン以外、グランドスラムは3勝。シングルス男女通じて歴代最多タイの通算24勝を達成しました。 そのシーズンの締めくくりである今大会は、シナー選手に勝利して優勝すれば、かつてのライバルで引退したロジャー・フェデラー氏を上回って史上最多7回目の大会制覇となります。 ジョコビッチ選手は、「すべての目標を達成し、多くの記録を塗り替え、このスポーツの歴史に名を刻むことができた。今シーズンはとてもエキサイティングだった。でも、あと1試合ある。願わくば、もう1勝してシーズンを締めくくりたい」と戦いを見据えました。 地元イタリアのファンを味方にするシナー選手の初優勝となるか、円熟味を増すジョコビッチ選手がリベンジを果たし、さらなるメジャータイトルで新たな記録を重ねるか。注目の試合が迫っています。