「HALO」はそのまま!メルセデス・ベンツ新ライン「ミトス」第1弾、「ピュアスピード」市販型を公式リーク
メルセデス・ベンツは5月、新ライン「ミトス」第一弾となる「ピュアスピード」コンセプトを発表したが、その市販型プロトタイプが公式リークされた。ウインドシールドもルーフもない代わり、ヘルメット2個付属 【他の写真を見る】上半分は完全オープン。異色のメルセデス・オープンスポーツ ミトスは、同社の新ラインとして2022年5月に発表された超高級ブランドだ。同社の高級モデルとしては、「マイバッハ」が有名だが、ミストはさらに上をいく。ただし量産モデルではなく、限定生産になるのが特徴だ。 そしてその第1弾として今年5月に発表されたのが「Mercedes AMG PureSpeed」(メルセデスAMGピュアスピード)で、AMG SLをベースに開発、限定250台で発売される。 イタリアでの最終テストを撮影したプロトタイプは、ルーフとフロントウィンドウのない特殊なデザインなど、コンセプトとほぼ同じデザインが見てとれる。 この特徴的デザインはレースへのオマージュであり、中でもF1にインスパイアされた「HALO」システムが注目されているが、どうやら市販型でも継承されるようだ。これは従来のAピラーに代わるもので、これまで多くのF1マシンに採用されているドライバー頭部保護システムだ。プロトタイプ画像を見ると、ドライバーの頭がバーの上に出ているが、メルセデスは、このモデルには追加の保護のために空気力学的に最適化されたヘルメットが2つ付属していると述べている。 写真では、キャビンが少しだけ見えており、標準モデルから大部分が引き継がれているようだ。つまり、12.3インチのデジタル計器クラスターと11.9インチのインフォテインメントシステムが期待できるだろう。ただし、ダッシュボードに取り付けられたIWCシャフハウゼン製の時計など、いくつかの専用仕様が用意されている。 同社は、現在プロトタイプは、北イタリアでテストされており、最終的にはイタリア南部のナルドリンクで高速テストを受ける予定であると発表している。プロトタイプはプログラムの一環として1,864マイル(3,000 km)以上走行する予定で、開発チームはハンドリングの微調整と「すべてのシステムとコンポーネントの機能性と相互作用」の確保に注力しているという。 ピュアスピードの発売時期は今後数ヶ月以内とみられており、同社は「最も熱心なメルセデス・ベンツ愛好家とコレクター」のみが購入できると語っている。購入可能な日本人はいるのか、注目される。
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