「課長」から「部長」に昇進した43歳の夫。年収はこれまでよりどれくらい増えるのでしょうか?
昇進することで年収アップが期待できますが、課長と部長の年収差が気になる方もいるでしょう。例えば43歳の夫が課長から部長に昇進した場合、年収はこれまでよりどれくらい増えるのでしょうか。 今回は厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、課長と部長の年収差を調べてみました。部長になってからキャリアを積むことで年収はどれくらいにまでアップするかもご紹介しますので、参考にしてみてください。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
43歳の夫が課長から部長へ! 昇進することで年収はどれくらい増える?
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に、課長と部長の年収を計算すると以下の通りです。 ・課長:796万7300円 ・部長:939万4100円 同調査から、課長と部長の年収差は142万6800円であることが分かります。ただしこれは全年齢の平均で、部長の平均年齢は52.8歳、課長の平均年齢は49.2歳となっています。43歳で課長から部長へ昇進した場合の年収はどれくらいになるのか疑問に感じる方もいるでしょう。 40~44歳の課長と部長の年収を比較すると以下の通りです。 ・課長:790万9800円 ・部長:851万2300円 43歳での部長への昇進は、平均年齢と比較すると早いことが分かります。年収はこれまでよりも60万2500円ほど増えると期待できるでしょう。
企業規模や学歴別の部長の年収
部長の平均年収は、企業規模や学歴によっても異なります。企業規模および学歴別の部長の年収をまとめると表1の通りです。 表1
出典:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成 同じ部長でも、企業規模や学歴によって年収は617万5500円~1300万900円と大きな差があることが分かります。夫の学歴や勤めている会社の規模に合わせて比較してみるとよいでしょう。
43歳で部長に! キャリアを積むことで年収はどれくらいまでアップする?
43歳で部長に昇進した後も、部長としてキャリアを積むことで年収アップが期待できます。同調査から43歳以降の年齢別の平均年収をまとめると以下の通りです。 ・40~44歳:851万2300円 ・45~49歳:954万6200円 ・50~54歳:973万2700円 ・55~59歳:1007万1400円 ・60~64歳:859万5900円 ・65~69歳:690万4200円 ・70歳~:551万1200円 43歳で部長に昇進した後も、50代後半までは着実に年収がアップして、1000万円を超える可能性があることが分かります。60歳を過ぎて定年を迎えるころには年収が大幅に下がると予想されるため、老後資金やマイホーム購入などのための貯蓄は計画的に行うとよいでしょう。