夏も快適で、気分が上がるルームシューズ10選。
・上質なレザーの魅力を思う存分、足元から味わえる
浅草を拠点にレザーシューズやバッグ、革小物などを展開する〈エンダースキーマ〉は、NEW CRAFTをキーワードに、伝統的な技術や製法を用いたもの作りを行なっている。《クロスド スリッパ》は、アッパーにイタリア・オペラ社のダブルフェイスの銀付きベロアレザーを採用。程よい弾力により脱いだときにも形や質感の美しさが保たれる。大半の工程を自社のアトリエで行なっているのも特徴のプロダクト。控えめなスクエアトウは上品な印象で、足元をシャープに演出してくれる。高級感のあるレザーソールも魅力。 問い合わせ:エンダースキーマ
・逆さに置いても絵になる、新ブランドのサンダル
今年2月にローンチされたばかりの〈パコ™〉は、〈フット・ザ・コーチャー〉で知られるシューズデザイナーの竹ヶ原敏之介氏がディレクションするブランド。“Overturn common sense.(常識をひっくり返そう)”をテーマにしたサンダルは、真っ直ぐにカットされた履き口と、踵側に比重を置いた設計により、逆さに置いても安定する。履き終わったら逆さにしておけば、フットベッドをクリーンに保つことができるので、バルコニーやテラスで使うのもいいだろう。本体はもっちりとした弾力性のある素材で、履き心地は快適。 問い合わせ:パコ™
・現代人のライフスタイルにマッチした雪駄
大西藍氏と武内賢太氏によるプロダクトデザインユニット〈goyemon〉。日本の伝統と最新技術を融合し、現代の生活にフィットしたプロダクトを展開している。《ウンダ EVA》は、雪駄とスニーカーを組み合わせたブランドを代表するプロダクト《ウンダ》の、EVA素材の一体成形バージョン。デザインを継承しながら、軽量化、ウォッシャブル、耐久性アップを実現した。EVAならではの柔らかく、弾力性のあるもちもちとした履き心地が魅力だ。雪駄と同様、左右の区別がないのも特徴。結果、ソールの減りの偏りも軽減できる。 問い合わせ:goyemon
・厳選した素材で作られた、祇園生まれのサンダル
〈JOJO Naitou〉は、京都・祇園の老舗履物匠〈ない藤〉が作り出した全く新しいサンダルのカタチ。底面にはタイヤにも使われるSBRという素材を使用したゴム底で耐摩耗性に優れている。芯には反発性が高くへたりにくいEVAが採用されており、十分なクッション性がある。エクセーヌタイプのインソールは、足触りがしっとりと心地好い。花緒には水着などで使われる伸縮性に優れた素材を採用し、構造も長時間履いても疲れないよう工夫されているという。指で挟む前つぼには、哺乳瓶の乳首に使われる特殊ゴムが使われている。 問い合わせ:祇園ない藤
text_Fumihito Kouzu editor_Naoki Nakajima