"空の脱炭素"の切り札、離陸する国産「SAF」で注目12銘柄
自動車など陸運では電動化が主流だが、動力が巨大な航空機では電動化は難しい。よって航空分野での脱炭素策はSAFしかないのが現状だ(イメージ写真:やえざくら / PIXTA)
昨年12月25日、ANAホールディングス(9202)は羽田-八丈島間の定期便にて廃食油などで作る持続可能な航空燃料(SAF)の使用を始めた。 これまで単発便やテスト便での実績はあったが、国内線の定期便での継続的な使用は日本初となる。2024年5月まで、東京都はこれに助成する。 コスモエネルギーホールディングス(5021)傘下のコスモ石油、日揮ホールディングス(1963)、レボインターナショナルの3社は廃食油を原料とした国産SAFの製造・供給の新会社を設立、大阪府堺市のコスモ石油堺製油所内に工場を建設中で、早ければ2024年度下期にも生産を開始する。国産SAFの大規模生産では国内初となる。
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野津 滋