ドジャースタジアムの隠れ家 禁酒法時代に流行した秘密のバー「スピークイージー」とは
ドジャースタジアム内に存在する「Vivid Seats(あざやかな席) Speakeasy」という名のバー。ロサンゼルスタイムズ紙が歴史、意義などを紹介している。 右翼のパビリオンの下で99人収容。窓越しにビジターチームのブルペン練習を間近で見ることができる。スピークイージー(speakeasy)とは、アメリカの禁酒法時代(1920年~33年)に秘密裏に営業していたバーやナイトクラブのこと。この時代、アルコールの製造、販売、および輸送が禁止されていたため、地下や隠れた場所で非合法にお酒を提供する場所として広まった。 多様な社会階層や人種が交わる場所ともなり、ジャズ音楽やダンス、ギャンブルなどが楽しめて人気を博した。ドジャースはスタジアムの片隅に、遠い昔の名残を再現している。 1920年代のスピークイージーに入るには、特別なノックや秘密のパスワードが必要だったが、ここはドジャースのシーズンチケットホルダーのための場所。食べ物やグッズの購入で獲得したポイントを使ってオンライン予約をしておく。入り口はトミー・ラソーダ元監督の遺品が詰まったロッカーストールの列の隣。中に入ると、ラソーダのポスターサイズの白黒写真が飾られている。 元々はバーの名前を「トミーズ」にする予定だったそうだ。メニューは豪華で、チーズフォンデュ、シュリンプカクテルなど・飲み物も1杯15ドルから48ドルだ。たまにビジターの選手がやってきて、翌日に妻がここで観戦できるかどうかを尋ねたりもする。中は涼しく、暑い日だと、スタンドで野球を見るのではなく、ここでモニターを眺めている人もいる。