【選手権・注目タレント#15】世代最高峰の狩人。さらに上げている基準
12月28日から来年1月8日まで首都圏内で熱戦が展開される第102回全国高校サッカー選手権。この冬の檜舞台でヒーローとなるのは誰か――。サッカー専門新聞エル・ゴラッソ発行「高校サッカー名鑑」の協力の下、注目タレントをピックアップした。必見の注目選手を紹介する。 【15】MF神田拓人(尚志/3年) その鋭敏なセンサーに感知されたのならば、もう逃げ隠れはできない。高い強度で迫る獰猛なアプローチを食らい、あっという間にボールを奪われてしまうはずだ。「自分は攻撃の色気とかは気にしていない。チームの勝利のために戦っている」。そう明言するように、武骨なプレーには“必殺仕事人”の風情が漂う。 年代別代表にも継続して招集され、6月にフランス、11月にはスペインに遠征。欧州の香りを肌で感じ、目指すべき基準はさらに上がっている。「尚志としてはまだ何も成し遂げていない。選手権で優勝したい」。全国制覇を狙う世代屈指の“狩人”から目が離せない。 (文=土屋雅史)