パリ五輪に臨むメンバーが決まった（写真◎Getty Images）

パリ・オリンピックの男子サッカー競技に臨むUー23 日本代表のメンバーは発表された。登録18人とバックアップメンバー4人にはオーバーエイジ（OA）は採用せず、U－23の選手のみでメダル獲得を目指すことになった。登録メンバーにはこれまでこのチームで主軸として活躍した松木玖生は選外となった。 【動画】アジア王者としてパリへ◎U23アジア杯決勝

制限がある中で選んだメンバー

「みなさんご存知の通り、いろいろな制限がある中で、今現在、Uー23 日本代表としてパリ・オリンピックに向かえる、招集することのできる最高の18人プラス4人のバックアップメンバーを選んだつもりでいます。そのときそのときで集まれた選手たちが、そのときのU－23 日本代表だと、発足当初から言い続けてきました。今回もそれは変わらず、今現在、招集できるベストのメンバーです」 　メンバー発表会見に臨んだ大岩剛監督は「これが現在のベスト」と強調した。指揮官が言う制限とは、一つはオリンピックがインターナショナルウインドー（IW）外の活動になることに伴い、所属クラブには派遣の義務がないという点だ。とくに海外クラブとの交渉は難航し、U－23世代に当たる久保建英らの招集はかなわなかった。 　また、OAについても海外クラブに所属する選手については、シーズン開幕前（あるいは開幕直後）の重要な時期であり、「現場からの希望はあったが折り合いがつかなかった」（山本昌邦ダイレクター）。登録メンバーの18人とバックアップ4人はすべてU－23世代で構成されることになった。 　また、このチームで主軸の一人と活躍してきた松木玖生（FC東京）が外れた理由について「移籍の可能性があるため、期間中の確約が取れなかった」と山本ダイレクター。この時期に大会が開催される難しさを説明した。 「われわれは発足当初からロードマップを作り、パリ・オリンピックでファイナルに進むという目標を掲げてきました。その目標に向かって一戦一戦、戦っていきたい」「金メダルを取って帰ってきたい」 　大岩監督は大会の目標を、 日本サッカーの歴史の更新に設定。53年ぶりのメダル獲得を目指す。 ■パリ・オリンピック登録メンバー ▼GK 1 小久保玲央ブライアン（ベンフィカ＝POR） 12 野澤大志ブランドン（FC東京） ▼DF 16　大畑歩夢（浦和レッズ） 3　西尾隆矢（セレッソ大阪） 5　木村誠二（サガン鳥栖） 2　半田　陸（ガンバ大阪） 4　関根大輝（柏レイソル） 15　高井幸大（川崎フロンターレ） ▼MF 6　川﨑颯太（京都サンガF.C.） 7　山本理仁（シント＝トロイデンVV＝BEL） 13　荒木遼太郎（FC東京） 8　藤田譲瑠チマ（シント＝トロイデンVV＝BEL） 14　三戸舜介（スパルタ・ロッテルダム＝NED） ▼FW 17　平河　悠（FC町田ゼルビア） 9　藤尾翔太（FC町田ゼルビア） 18　佐藤恵允（ヴェルダー・ブレーメン＝GER） 10　斉藤光毅（ロンメルSK＝BEL） 11　細谷真大（柏レイソル） ▼バックアップ 22　佐々木雅士（柏レイソル／GK） 21　鈴木海音（ジュビロ磐田／DF） 20　山田楓喜（東京ヴェルディ／MF） 19　佐野航大（NECナイメヘン＝NED／MF）