歌舞伎町に跋扈する有名「出会い系詐欺女」〝亀ダッシュのゆり〟と〝俊足のライラ〟の巧妙手口とは
トーヨコキッズ、大久保公園の”交縁女子”など男女に関するトラブルが毎日のように発生する新宿・歌舞伎町。最近ここを活動拠点とする 〝詐欺女〟がSNSを中心に話題となっている。中でも有名な2名は〝1号・2号〟と呼ばれている。 詐欺の手法としてはマッチングアプリを使って男性をおびき寄せ、金を奪い取るという単純なもの。そんな彼女たちの手口を被害者の証言とともに解説する。 【カメラは捉えた!!】すごい…〝亀ダッシュのゆり〟らしき女性が男性とレンタルルームに入る瞬間 ◆1号は〝亀ダッシュのゆり〟 まずは〝1号〟から。彼女には「ゆり」という名前が一応ついている。色々な人に目を付けられていて、Xを中心に目撃情報が写真とともにたくさんアップされている。 彼女は出会い系アプリなどで男性と〝お金で割り切った関係〟で会う約束をして待ち合わせし、レンタルルーム(狭い部屋にベッドとシャワーだけがある簡易的なラブホテル)に入室。すると、まず男性に先払いを要求するようだ。金額は2万円程度。その後男性のズボンを脱がせ、先っぽだけ少し舐めてそのあとレンタルルームからダッシュで逃げる、という。Xでは、亀頭にキスしてダッシュで逃げることから〝亀ダッシュのゆり〟とあだ名を付けられている。実際に被害にあった男性はその手口についてこう証言する。 「やり口が本当に手慣れています。レンタルルームに入ると先払いを要求されて、なぜか『マッチングアプリのメッセージのやり取りを削除して』と言われます。その後ズボンを脱ぐよう指示され、少し舐められたところで『ローションを買ってくるからちょっと待ってて』と言って、レンタルルームを出てしまったんです。そして、そのままいつまで待っても戻ってきませんでした。今思えば、ズボンを脱がせたのは部屋を出るときについて来ないようにするためだったんでしょうね」 普通の出会い系アプリを使っているのでターゲットは若者から中高年まで幅広い。SNSの書き込みによれば〝亀ダッシュのゆり〟はほぼ毎日歌舞伎町にいるようだ。試しにとある平日の午後、筆者は〝出没エリア〟に足を運んでみた。 よくいる場所は西武新宿駅付近の某ファーストフード店近辺とのこと。ここで男性と待ち合わせすることが多い模様だ。そしてここから歌舞伎町の中心地のほうに向かう途中の路地に、〝亀ダッシュのゆり〟がよく使うというレンタルルームがあるのでそちらのほうへ向かって歩いてみた。 ◆〝亀ダッシュのゆり〟と遭遇した! 向こうからXで見たことのある特徴的な帽子・マスク姿の女性が中年男性と2人で歩いてきた。間違いなく〝亀ダッシュのゆり〟だ。2人はレンタルルームに入っていった。その後ももう1度別の男性とレンタルルームに入っていくところを目撃した。ずっとレンタルルームの入り口を見ていることができなかったので〝亀ダッシュ〟する瞬間は押さえられなかった。しかし、わずか1時間で2人の男性が詐欺に引っかかっていたのだろうか。 〝亀ダッシュのゆり〟についてはいろんな噂が飛び交っている。「被害にあった男性から恨みを買ってボコボコにされて傷だらけの状態でも〝詐欺〟を続けていた」とか、「ケツ持ちのヤクザに脅されている」等々。「ケツ持ち」がついているという噂もあるので、冷やかし半分で安易には近づかないほうがいいかもしれない。 ◆成人男性並みに足が速い? 2号こと〝俊足のライラ〟 〝2号〟は〝俊足のライラ〟と呼ばれることもある。〝亀ダッシュのゆり〟同様の手口なのだが、ホテルから金を持って逃げる、その逃げ足がとんでもなく速いらしい。Xでは以前からホテル街を爆走する〝俊足のライラ〟だという若い女性の動画が話題になっていた。 その動画を見たが、確かに若い男性でも追いつかないくらい速い。「ライラ」というのはこの女がとあるプラットフォームでライブ配信をしていた時のハンドルネームのようで、そこから〝俊足のライラ〟と呼ばれるようになった。 マッチングアプリはママ活アプリを利用しているようだ。ママ活は男性が女性からお金を貰ってデートをする。〝俊足のライラ〟は推定年齢30代半ばのようで、主に20代の男性がターゲットになっていると思われる。 「男性はホテルに行くとお金を貰える、と思って待ち合わせ場所に来るようです。しかし〝俊足のライラ〟はホテルに入るとなぜか『長期で会いたいから契約金として先払いで2万円を払って』と言うらしい。変な話だし、そもそもママ活自体が眉唾ものの話ばかりなんですが、20代くらいだと騙されてしまうのでしょうね。それ以外にも普通に出会い系アプリで〝割り切り〟で会った男性が、シャワーを浴びている間に逃げられたケースもあるようです」(歌舞伎町に詳しいライター) 〝俊足のライラ〟がよく使うというラブホテルは大久保公園周辺の夜になると外人の立ちんぼが立ってるエリアにある。周辺を取材したが、残念ながら発見することができなかった。 ◆有名YouTuberに取り押さえられたことも 彼女については詐欺撲滅系の有名YouTuberが実際に突撃した動画をアップしており100万回以上再生されている。動画では、被害者がYouTuberに相談し〝俊足のライラ〟をおびき寄せて問い詰めたうえに警察へ突き出したのだが、本人は頑としてしらを切り通していた。警察に相談した被害者もいるようだが「お金を渡した証拠がない」ということで事件化することは難しいようだ。 そもそもマッチングアプリを使って売春目的で会うこと自体が男性側も女性側も非常にグレーな行為だ。特に〝ママ活〟のようなおいしい話が簡単に転がっているわけがない。何か起こっても泣き寝入りするしかないのだ。欲に駆られていると、あなたも〝詐欺女3号〟に騙されるかもしれない……。 取材・文:パパ活あるある早く言いたい局長
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