COP29、閣僚交渉始まる 途上国向け支援金が焦点
【バクー共同】アゼルバイジャンで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で18日、閣僚級交渉が始まった。現地入りした浅尾慶一郎環境相は報道陣の取材に「気候変動対策を前進させる成果が得られるよう各国に働きかける。日本の取り組みや技術を発信し、世界全体の脱炭素に貢献したい」と意気込んだ。 11日に開幕したCOP29では、発展途上国が気候変動対策を取るのに必要な資金支援の新たな枠組み作りが最大の焦点となっている。途上国側は、現状の年1千億ドル(約15兆円)を大きく上回る年1兆ドル規模の支援を求めており、先進国側も含めた調整が進められている。 浅尾氏は中国の気候変動問題担当特使との2国間会談で、中国側に途上国への新たな資金支援を求めた。会談後、共同通信の取材に「先進国のみならず、中国を含めて負担する能力のある国が支援すべきだと申し上げた」と述べた。中国側の回答は明らかにしなかった。