謎のインフルエンサー集団「Z李」逮捕、発売を控えた書籍の"予想外の内容"と「ドラマ化中止の危機」
■Z李の逮捕に巻き込まれる出版界とドラマ界
出版関係者によると、このレシピ本の企画が始動したのは「半年ほど前」だという。 「Z李は3年半分のレシピをすべて保存していたといい、コンテンツはすでに十分。レシピ本の制作にも乗り気で、撮影用の食器を購入するなど、意欲的に取り組んでいました。これまで提供してきた炊き出しメニューを中心に、“うずら卵と鶏団子のにんにくバター炒め丼”や、ニラと卵、にんにくが入った”スタミナカレー”など、“究極の路上メシ”80品のレシピを紹介しています。 レシピに加えてZ李が執筆した多数のコラムや、路上生活の男性たちのリアルな声も掲載されるなど、Z李の思いが伝わる濃い内容で11月19日発売予定でした。10月23日に予約を開始すると、いきなりAmazonランキングのトップ5にランクインするほどの注目度でしたね」(出版関係者) その雲行きが怪しくなりだしたのは11月上旬のことである。出版関係者が続ける。 「11月6日になり、発売は12月9日に延期されることが発表されています。編集部によれば、延期はあくまでも『製作上の諸事情』によるものとのこと。時系列からいっても、逮捕される前のことですが、今回の騒動を受けてXには“まさか発売中止とかならないよな?”と心配する声も見られます。編集サイドにとっても、寝耳に水といったところでしょう。ボランティアでの炊き出しのレシピを書籍にするという、今回の逮捕劇とは対照的な内容ですが、果たしてどうなるのか」(前同) さらにZ李の著作を元にしたドラマも先行き不穏だ。2023年3月22日に上梓されたZ李の小説『飛鳥クリニックは今日も雨』(扶桑社)が実写化、配信予定なのだ。 「文才のあるZ李は2017年頃にnoteで小説も書いていて、その構成や表現力はファンの間でも話題でした。のちに『週刊SPA!』(扶桑社)でも連載スタート、Z李の初の小説本としてまとめたのが『飛鳥-』です。内容は、新宿・歌舞伎町で私立探偵を営む主人公が暴力団、詐欺師、闇金業者、未成年売春など、アンダーグラウンドな世界で繰り広げられる事件の真相に迫る三部作。 これを原作としたオリジナルドラマが制作、2025年1月にNTTドコモの動画サービス『Lemino』にて配信されることが決まっていました」(制作会社関係者) 実写化の主演は森山未來(40)。監督は田舎町でラッパーを目指す若者たちの奮闘を描き、ロングランヒットとなっている映画『SR サイタマノラッパー』(2009)を制作した入江悠氏だ。 「ドラマ『飛鳥-』は、『Lemino』の“欲望三作”のうちの一作です。詐欺・情事・外道という“人間の欲望”をテーマにしたドラマ三作で、第一弾の“詐欺”は11月公開で岡田将生さん主演の『アングリースクワッド EPISODE ZERO』、第二弾“情事”は12月公開で倉科カナさん主演『情事と事情』、そして第三弾の“外道”が2025年1月公開の『飛鳥-』という順番です。 夏には森山さんや共演の勝地涼さん(38)らが歌舞伎町で撮影しているのを見かけた人もいたようで、すでに撮影は終了しているといいます。第一弾は11月14日に配信されているものの、第三弾を配信するかどうかは正直“微妙”。まさかの原作者逮捕に制作側も驚いたことでしょうが、さまざまな情報が錯綜する中、現在は関係各所に、"配信されない可能性もある”との情報が回っているそうです」(前同) 一部報道に対し、ドラマの関係者は《現在報道内容について事実関係を確認しているところです》と回答している。 Z李がものづくりにも関わっていただけに、周囲はてんやわんや。果たしてレシピ本と実写ドラマは予定通り日の目を見るのか、それともお蔵入りになるのか……。
ピンズバNEWS編集部