今季一番の寒さ、全80観測地点で氷点下 中国地方 積雪や凍結、11日にかけて注意
中国地方は10日、強い冬型の気圧配置が続き、朝の最低気温が全80観測地点で氷点下になるなど今季一番の寒さになった。積雪は広島県北広島町八幡で1メートルを超え、山地を中心に雪が降り続いた。JR西日本が福塩線や芸備線の一部区間で終日運転を見合わせるなど交通に影響が出ている。 【写真】雪に覆われた10日の広島県内各地(計10枚) 広島市中区では、今季最低の氷点下2・4度まで冷え込んだ。市街地もうっすらと雪化粧し、平和記念公園の「平和の池」に氷が張った。同公園近くの元安橋は凍結し、通勤の人たちが足元を気にしながら歩いた。 午前10時現在の積雪は北広島町八幡で111センチと平年の2倍を超えた。庄原市高野61センチ、島根県飯南町赤名42センチ、山口市2センチなど。最低気温は広島県神石高原町油木で氷点下8・5度、東広島市同7・9度、福山市同4・7度など80地点のうち72地点で今季最低を更新した。 気象庁は、中国地方は11日昼前にかけて大雪になる見込みとし、積雪や路面の凍結に注意を呼びかけている。11日午前6時までの24時間降雪量は、多いところで山陽、山陰のいずれも山地60センチ、平地30センチと予想している。
中国新聞社