「コンパクトSUV市場への衝撃大」日本のニーズにあわせて徹底開発!スズキの世界戦略車“フロンクス”の日本仕様に注目必至
スズキから、かねてより導入がアナウンスされていたコンパクトクーペSUV「フロンクス(FRONX)」が登場し、その良心的な作りとコストパフォーマンスの高さで話題を集めている。フロンクスはインドのグジャラート工場で生産される世界戦略車で、すでに世界70カ国で販売されている。その日本仕様は日本市場のニーズを徹底的に分析し、入念に作り込まれているのが特徴で、日本のコンパクトSUV市場に大きなインパクトを与えそうだ。 ⇒【写真】「ついにベールを脱いだ新型SUV」インドで生産→日本へ輸入、スズキの世界戦略車“フロンクス”の実力は?注目のプロトタイプをクルマライターが試乗レポート
日本導入にあたって行われた入念な作り込み
「フロンクス」は2023年1月にインドでワールドプレミアされ、インドではSUVとしては最速で累計販売台数20万台を突破。いまやインドだけでなく世界70カ国で販売されている、スズキの世界戦略車だ。 日本仕様については、ワールドプレミアされてすぐに導入検討の噂がのぼり、2024年7月には導入計画が正式に発表されている。導入に少し時間がかかったのは、激戦区である日本のコンパクトSUVマーケットに向けて入念な作り込みが必要だったから。まさに満を持しての登場となった。 「フロンクス」は全長4mのコンパクトなクーペSUV。フロントマスクに大きく回り込むフェンダー形状と二段式のヘッドランプを採用し、機敏さと逞しさを感じさせるダブルフェンダーやシルバー調のアンダーガーニッシュにより、SUVらしい力強さを演出。その上で、バックドアが大きく傾斜したクーペスタイルにより、流麗で洗練されたスタイリングとした。 また、日常でも扱いやすいボディサイズとしながら、後席の広い足元空間を確保。ダッシュインナーサイレンサーや遮音壁などを採用することで車室内の静粛性を高め、静かで会話のしやすい室内空間を実現している。
1.5Lマイルドハイブリッド+パドルシフト付6速ATを搭載
このほか、日本仕様では、インテリアカラーにボルドー/ブラックの2トーンを用意し、前席シートヒーターやヒーテッドドアミラー、ラゲッジボード、ステンレス製ペダルプレート、スマートフォン連携メモリーナビゲーション、電動パーキングブレーキ、ワイヤレス充電器、エコクール、リアヒーターダクト、IRカット機能付きフロントガラスなどの快適機能を標準装備する。 パワートレーンには日本市場のニーズを受けて、1.5Lマイルドハイブリッドを搭載。これに6速AT(パドルシフト付き)を組み合わせ、FF車に加えて、積雪地帯からのニーズに応えて、路面状況に合わせて使い分けることのできる3つのモードを採用した4WD車も設定される。 また足まわりでは、タイヤやコイルスプリング、ショックアブソーバー、電動パワーステアリングの操舵アシスト力のセッティングも日本の路面に合わせてチューニングされ、よりスポーティな走りを求めるニーズに対しては、アクセルレスポンスを重視したエンジン制御を行なう「スポーツモード」、最適なドライビングポジションの設定が可能なチルト&テレスコピックステアリングを採用した。 もちろん、デュアルセンサーブレーキサポートIIやブラインドスポットモニターなどの先進安全機能も充実したものになっている。 フロンクスは車種展開を絞って価格を抑えているのも魅力で、車両価格(税込)はFFが¥2,541,000、4WDが¥2,739,000。セグメントとしてはホンダWR-Vやトヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーがライバルとなるが、その入念な作り込みで、トヨタ ヤリスクロス、ホンダ ヴェゼルなどの人気にも影響を与えそうだ。 ちなみに、フロンクス(FRONX)という車名は、「フロンティア」と「クロスオーバー」を組み合わせた造語であるという。
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