「今年は息が止まるくらい怖い…」クマ出没に不安の声「集落に寄せ付けないことが大事」京都府がクマ被害防止啓発パトロールを実施
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食欲の秋、クマの被害増加に警戒です。 今年4月に撮影されたドライブレコーダーの映像には、画面の左から子グマらしきクマが林の中に姿を消した後、右からもう1頭のクマが現れ体当たりする様子が映っています。車は前方が大きく壊れ、フロントガラスがひび割れました。 時に人間に対しても牙をむくクマ。関西各地でも“クマの被害”は相次いでいて、今年5月には兵庫県丹波市で害獣駆除の罠にかかっていたシカをクマが襲ったとみられる被害や京都府福知山市ではクマが飲食店の倉庫に居座る騒動が発生しました。 (京都府中丹広域振興局・河合拓務さん)「冬眠に備えてたくさんごはんを食べていこうというシーズンになるので行動範囲が広いです」 こうした中、福知山市で16日、地元住民にクマへの警戒を呼び掛ける説明会が行われました。 福知山市・舞鶴市・綾部市の3つの市では9月末時点でクマの出没情報が計469件と去年の同じ月と比べて2.2倍に増えているといいます。 (地元住民)「(Q実際にクマを見たことあります?)あります。先に子グマが通ったあと親グマがすぐに上がってきて、もうちょっとで車とぶち当たるところでした」 (地元住民)「今年はもう息が止まるくらい怖いです。夜中は出歩かない」 (京都府中丹広域振興局・河合拓務さん)「木が折れているのが、『熊棚』と言いまして、木の上でクマが柿とかを食べます。特にこういうのを見たらすぐ京都府や市役所に通報ください」 冬眠前にエネルギーを蓄えるためこれから出没が増えてくるということで、府は早朝と夜間の外出を控えることや、クマが登れないように木の幹にトタンを巻くなどの対策を呼びかけています。 (京都府中丹広域振興局・河合拓務さん)「まずは集落に寄せ付けないことが大事です。誘因物となるものを取り除く。トタンを巻いたり、電気柵をしたりしてクマに魅力的な集落だと思わせないことが大事かなと思っています」
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