【ソフトバンク】東浜巨が交流戦3度目のマウンドでリベンジ 正念場の夏場へさらにギア上げる
<ニッカンスポーツ・コム/プロ野球番記者コラム:CATCH!!> <日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク6-2阪神>◇15日◇みずほペイペイドーム 大粒の汗をしたたらせながら、普段通りに腕を振った。先発マウンドに上がったソフトバンク東浜が阪神打線を6回1失点に抑えて3勝目を手にした。ゲームセット後のハイタッチ。小久保監督の前で、グラウンドから引き揚げてくるナインに笑顔で右手を出した。 プレーボール直後。先頭近本が内野安打で出塁。すかさず二盗を決められピンチを背負った。「難しい立ち上がりになったなあと思って入った」。嫌なイメージもよぎった。 交流戦3度目の先発登板だった。5月30日の巨人戦(東京ドーム)は5回6失点で敗戦投手。前回6日の中日戦(バンテリンドーム)は右腰付近に打球を受けて3回46球で降板していた。中8日で巡ってきたリベンジのマウンド。東浜は冷静かつ慎重に後続を断った。中野を左飛。森下は直球で空振り三振。4番佐藤輝はカットボールで右飛に仕留めピンチを切り抜けた。 6点リードの6回に1点を失った。99球。この回を投げ終えると中継ぎ陣にバトンタッチ。「1イニングずつ重ねていくつもりだった。(中8日と)間も空けてもらいましたし、その配慮に対して結果で返したいという思いだった。そういう意味では6回で下りたんで、もっと長い回を投げないといけないと思う反省ですね」。東浜はそう言って口元を引き締めた。 5月5日の西武戦(ベルーナドーム)以来の白星。勝ち星を手にした喜びよりもむしろ、チームの勝利に貢献できたことに安堵(あんど)した様子でもあった。「ボクに勝ちがつかなくても、チームが勝てばいいと思ってマウンドに上がっています」。今月20日で34歳になる。背番号16は少しばかり足踏みしたが、正念場の夏場に向け、さらにギアを上げていくつもりだ。【佐竹英治】