名門・第一生命ゴルフ部を束ねる若きキャプテン・石澤良介さん【会社員ゴルファー紹介】
「週刊ゴルフダイジェスト」では、2024年8月20・27日合併号から会社員ゴルファーにフォーカスする連載「企業ゴルフ選士」がスタートしている。“選士”という造語は、戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーだから。10月8日号に掲載した7人目の「企業ゴルフ選士」を「みんなのゴルフダイジェスト」でも紹介しよう。 石澤良介さんのドライバー連続正面写真(撮影/小林司)
第一生命ホールディングス・第一生命保険株式会社 不動産部 不動産企画課長 石澤良介さん 高校入学とともに本格的にゴルフを始め、現在ハンディは4。30歳になったと同時に日経カップ企業対抗ゴルフ選手権へ出場するようになり、昨年より第一生命グループゴルフ部のキャプテンを務める。妻と子ども2人を持つパパである。
昨年から第一生命グループゴルフ部のキャプテンを務める石澤さんは2006年に同社へ入社、現在は不動産部で不動産投資の最前線に立つ働き盛りの40歳。立教新座高校入学と同時にゴルフ部へ入り副主将を務めた。仕事にゴルフにエリートコースを邁進中と思いきや、「お恥ずかしい話ですが、立教大学では心理学のゼミに付いていくことに精いっぱいで、ゴルフの好成績はほぼ皆無でした。入社後も仕事を優先し、30歳くらいまでは付き合いがあればゴルフクラブを握っていた程度です」。 石澤さんに転機をもたらしたのが、第一生命ゴルフ部を立ち上げた、上司の飯塚均さん。 「偶然にも入社直後に配属された部署の上司が飯塚で、時折付き合いのラウンドに誘ってくれて。(日経カップに出場できる)30歳になって声を掛けてくれたのも飯塚です」 30歳を控えたある日のこと、〝ものは試し〞と大会会場にもなっている筑波CCでのラウンドに誘われ、飯塚さんに圧倒的なスコア差をつけられたことで「火が付きました」。石澤さんのゴルフ人生、第2幕の開幕だ。
限られた時間練習の質を高く
「入部前にも何度か大会の応援に行ったのですが、そこで真剣勝負をしているのを見て、『改めて競技ゴルフをやりたいな』って」 高校時代に取った〝きねづか〞は役に立たず、15歳年上の飯塚さんに歯が立たなかった石澤さんは「これじゃダメだ」とクラブを総入れ替えし、ブランクを埋めようと猛練習することに。とはいえ仕事も忙しく金銭的余裕もなかった石澤さんは、練習の質を上げる工夫をした。 「30代半ばまでは仕事を早く終わらせて週に1回早上がりをしていました。夕方6時に退社し、7時から10時まで練習というのが毎回のパターンです。その頃のラウンドは月平均1回くらいだったので、周りの環境が許せばラウンド前後に球打ちをして、日が暮れるまでアプローチやパットの練習をしていました」 こうしてハンディ4の腕前を手にした石澤さんだが、そこは妻子ある身。現在も限られた練習時間を濃密に過ごすルーティンを変えていない。 「私のゴルフシーズンは日経カップに照準を絞り、5月から8月までの4カ月。この間は『お父さんのゴルフシーズン』と家族にも納得してもらい、おおむね隔週でラウンドし、ラウンド後も練習場へ行きます」