【東京大賞典】サヨノネイチヤ坂井英光調教師を直撃! フォーエバーヤング瑠星と〝親子対決〟への意気込みは?
[GⅠ東京大賞典=2024年12月29日(日曜)3歳上、大井競馬場・ダート2000メートル] 【写真】貴重?な坂井親子&矢作調教師の3ショット 地方馬の先陣を切って地元大井の生え抜き・サヨノネイチヤ(牡5・坂井英光厩舎)が、今年は東京大賞典に出走する。昨年5月から重賞3連勝を含む7連勝をマーク。その後は帝王賞、南部杯とJRAの一線級に堂々と挑み続けている。史上最強クラスともいえる強豪を相手にどんなレースを見せてくれるのか。大一番への意気込みを管理する坂井英光調教師に聞いた。
勝島王冠はいいステップに
――前走の勝島王冠(2着)を振り返って 坂井英調教師 状態も良くて取りこぼさずに大賞典に臨みたいと思っていましたが、勝ち馬(キングストンボーイ)が強かったのが本音。ただ、大賞典へ向けてはいいレースができたと思っています。 ――3コーナーで先頭に立つ競馬はイメージ通り 坂井英 本来は追いかける形のほうがいいけど、大賞典で戦うにあたってスピード、前半の先行力が必要になるので。それを意識した競馬でイメージ通りに運べたと思います。 ――秋初戦は左回りの南部杯を選択した意図は 坂井英 2つ考えがありました。一つはそれまで大井でしか走ったことがなかったので、左回りを含めて遠征競馬を経験させたかった。もう一つはJRAのトップクラスと戦ううえで道中の手応えが薄かったり、スタートしてからの前進気勢が足りないと思った。そこを埋めるために、あえてマイル戦でレモンポップやペプチドナイルについていって勉強をさせたいという考えがあっての選択でした。 ――収穫の多い一戦だった 坂井英 その効果もあって勝島王冠では楽に先行してポジションを取れました。そういう意味でも大賞典に向けてはいいステップになったと思っています。 ――昨年は勝島王冠を勝った後は大賞典をパスした 坂井英 もともと調教でも難しい面があって、あまりストレスを与えると走るのを嫌いになることがある馬。なので、3戦して休養というローテを組んでいます。昨年末も3戦目で(B1からの格上挑戦も含めて)どこまでやれるかという部分で目イチの仕上げで挑んだ。なので、レース後は結果に関わらず休養させる予定でした。 ――ジョッキー時代に東京大賞典は3度騎乗し、08年ブルーホークで7着だった 坂井英 デビューからずっと乗せてもらったし、ブルーホークは今でも鮮明に覚えている。逃げてすごい手応えで4コーナーを回ってこれた。正直「これ、勝つのかな」って思ってくらい。そこから一気に抜かれてしまって、JRAとの力量差を感じたレース。そういう意味では今年の帝王賞もサヨノネイチヤは勢いがあって期待していたけど、結果は地方最先着の5着。やっぱりJRAの強さを感じましたね。 ――今回は(息子の)坂井瑠星騎手が騎乗するフォーエバーヤングとの初対決になる 坂井英 レース当日に軽く雑談するくらいじゃないですかね。向こうはウチをライバルだとは思っていませんから(笑い)。でも、今はそうであっても、近いうちにライバルと思われるようにどんどんチャレンジしたい。間違いなく強い馬と一緒に走ることを経験して強くなりますから。 ――改めてサヨノネイチヤのストロングポイントは 坂井英 デビュー時から僕のイメージ以上の結果を出してくれる。レースの道中なんかも「手応えどうなんだろう?」というところから粘り強くて、並んでからもうひと伸びしてくれる。ひと言で底力がある。強豪が揃った東京大賞典を勝つのは至難の業だけど、サヨノネイチヤもまだ見せていない能力があると思っている。まだまだ強くなりますよ。 ――中間は西啓太騎手とどんなやりとりを 坂井英 前走もいいと思ったけど、さらに状態は上がっているとは話しています。僕も彼を信頼してますし、ジョッキーが一番この馬のことをよく知っているので。チャレンジャーの立場で全力で挑んでいきます。
東スポ競馬編集部