“なり手不足”を象徴 若手に期待「引退表明」も…動きなく一転して「出馬」 77歳村長が無投票で3回目の当選「集大成にしてバトンタッチしたい」
「なり手不足」を象徴する出来事です。2日告示された下條村長選は、現職の金田憲治村長が無投票で3回目の当選を決めました。若い世代に期待したいと一度は引退を表明したものの、ほかに動きが無くやむをえず出馬しただけに「これを集大成にしバトンタッチしたい」と話しています。
下條村長選・第一声・金田憲治村長: 「皆さま方と今度は、今度もしっかりと話してどういった地域にしていくか、しっかりやっていきたい」 2日告示された下條村長選。立候補したのは現職で77歳の金田憲治村長ただ1人で、無投票で3回目の当選が決まりました。
金田村長は2024年3月の議会で「公約は概ね果たせた」と、自身の年齢も考慮して引退を表明。若い世代に期待しましたが、立候補の動きはなく…。 下條村・金田憲治村長(6月7日の村議会): 「誠に不本意でありますが、出馬を決心したところでございます」 6月、引退を撤回し、出馬を表明していました。 下條村長選・金田憲治村長: 「後に譲りたいというようなことでございましたが、時間が経過する中で3期目を志すことになりました」
下條村の人口は3400人余り、高齢化も進む中、責任を感じての立候補です。 村民はー 村民: 「(村長候補は)なかなか名前が上がらなかったので、もう一回やっていただけるということでよかったなと」 「やっぱり挑戦者がいた方がいい。そうすると村民にどのくらい反対がいるかわかる」
午後5時、無投票当選が決まった金田さんはー。 下條村3期目の当選・金田憲治村長: 「さらにパワーアップして、しっかりと(施策を)完成させていくということと、今度はもっと(選挙に)出ていただくような意識を高める。そんなことをきちっとやって私が4年間、集大成で次にきちっとバトンタッチできるようにしたい」
長野放送