井上尚弥はイブ決戦をクリアすると2025年は海外再進出の50億円イヤー?!米国、サウジ、そしてファン待望の中谷潤人戦…ビッグマッチ計画を大橋会長が明かす
プロボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(31、大橋)が4日、横浜の大橋ジムで24日に有明アリーナで開催されるWBC&WBO1位のサム・グッドマン(26、豪州)との防衛戦に向けて公開練習を行った。グッドマンは19戦(8KO)無敗の正統派だが一発の怖さがなく下馬評は井上が圧倒有利。ディフェンスに徹した戦いをされると苦労する可能性はあるが、“仮想グッドマン”としてパリ五輪のバンタム級代表の原田周大(23、専大)をスパーリングパートナーに呼ぶなど対策は万全。大橋秀行会長(61)は、2025年のプランを「米国、サウジ、その先にみんなが望む大きな試合がある」と明かし、WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26、M.T)とのビッグマッチの可能性を示唆した。 【画像】史上最強のSEXYクイーンら4人の“美ボディ”ラウンドガールが世界戦に登場!
イブ決戦となるグッドマン戦に向けて新調した「チーム井上」のTシャツのロゴにあしらったカラーは鮮やかな「赤」だった。 クリスマスカラー? 「いえいえ、気分っすよ」 井上はそう笑い飛ばした。公開練習はシャドーとサンドバッグ。9月のTJ・ドヘニー(アイルランド)との防衛戦前の公開練習では、増強された肉体のパワーがひと際目立っていたが、この日の印象は、大橋会長の「キレキレでしょう?」の言葉通り「シャープ」だった。 父である真吾トレーナーに尋ねると「シャープとパワーのミックスの仕上がり」とのこと。19戦無敗の2団体の指名挑戦者であるグッドマンのスピードとテクニックに対抗するための“ハイブリッドモンスター”を作りあげた。 井上はグッドマンについて「改めて言うほどの印象はない」と多くを語らなかったが「無敗には意味がある。勝ちに徹するボクシングはうまい。その強みは持っている。自分の中で警戒すべき点と、こうしていかなければならない点を練習している」と、どこにも隙のない万全の対策を練っていることだけは明かした グッドマンは、42%のKO率が示すように一発の怖さはない。だが、ジャブからプレスをかけて、ステップワークと反応で致命的な被弾を避けながら、出入りと豊富な手数でポイントを稼び、最終的に判定勝利を手にするという「ポイントゲーム」を徹底できる。2年前にサウスポーの元日本バンタム級王者、富施郁哉(ワタナベ)と対戦した際に左のカウンターを出会い頭にもらい、フラッシュダウンを喫したことはあるが、ディフェンス重視のスタイルを崩さず“塩試合”を貫かれると「倒す」のに苦労する可能性はある。 「まずは勝ちに徹すること。判定でもという気持ちでやっている。守りに徹してきたとしても、それはそれで勝ちをつかむことを目指す」 真吾トレーナーもこう語る。 「ポイントを取られないで、しっかりとしたボクシングができれば。中間距離から崩したい。プレッシャーをかけて流れを作っていく。崩すパターンは、あらゆる想定をしている。あっちの出方次第。どうなってもこっちは対応できる。やはり左のジャブの差し合いがポイント。そこからじゃないですか」 今回はジャフェスリー・ラミド(米国)、クリスチャン・オリーボ、ブライアン・アコスタ(共にメキシコ)らのパートナーを海外から招聘したが、“仮想グッドマン”としてパリ五輪バンタム級代表の原田にも依頼した。原田は銀メダルを獲得したワールドボクシング杯ファイナルへの出場を控えていたが、出発ギリギリまで11月に計20ラウンドのスパーを消化した。 「グッドマンにテンポ的に似ているし、逆に海外から呼んでいる選手にない細かい技術がある。テンポも速く、慣れるまで大変だったが、そのテンポでできた。手応えをつかんだ。接近戦でもグッドマンの土俵でも戦える」 綿密に準備した。
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