立川アスレティックFC・新井裕生

1月14日、墨田区総合体育館にてFリーグ2023-2024ディビジョン1ファイナルシーズン上位リーグ・第27節が行われ、バサジィ大分と立川アスレティックFCが対戦。立川が4-2で勝利している。 勝ち点2差で3位を争う大分と立川。今季2度の対戦で2連敗と苦戦を強いられている立川が、この試合でも立ち上がりに失点を喫した。6分には、左サイドで粘りを見せた酒井遼太郎の落としから新井裕生が蹴り込み同点とする。しかし第1ピリオドのうちに逆転されて試合を折り返した。 立川が同点に追いついたのは25分。ボラへのピヴォ当てから上村充哉が左足を振り抜くと、ゴール左隅に弾丸シュートが突き刺さる。さらに29分には左サイドからカットインした中村充のシュートが決まって一気に逆転した。 迎えた32分、裏に抜け出した新井がGKと1対1になる。最初のシュートこそ弾かれたものの、すぐさまボールを回収し体勢を崩しながらも蹴り込んだ。このゴールで新井は得点ランキング単独トップに立った。試合終盤は大分のパワープレーを凌ぎ試合は終了。勝利した立川が3位となった。 試合を終え、比嘉リカルド監督と上村充哉が記者会見に出席した。

悪い雰囲気を切り替えて逆転できた

●立川アスレティックFC｜比嘉リカルド監督 ──試合を振り返って。 大分はシーズンの後半から負けなしが続いていました。リードされたところもありましたが、集中して最後まで戦って逆転勝利できたことは大きいです。1年頑張って、激しい波もありましたが3位になれて嬉しいです。全日本選手権が残っているので、1回休んでリセットして、いい結果を残したいと思います。 ──前半のタイムアウトにどんな話をされたか。 町田戦も名古屋戦も、自陣でボールを取られて失点することが多いです。今日もありました。失点の後にもまたあって…。今日は怒りすぎたかもしれないですが、選手たちがよく切り替えてくれました。チームのために走ってくれた。チームのためによくやってくれました。 誰しもわざとミスしているわけじゃない。ミスしていることをわかっていない選手がいるかもしれない。それをはっきり伝えて、切り替える。悪い雰囲気よりも一旦切り替えて、そこからよく逆転してくれました。 勝負の世界は甘くない。厳しくしなければいけないことはある。それも一つの経験で、怒られても、厳しくされても、もう一回行けるぞと思う気持ち。選手たちの気持ちが強くなったと思います。そうやってレベルアップできるように、経験にして欲しいです。 まぁ正直、自分（の気持ち）が溢れてしまった（笑）。 ──今シーズンの27節を振り返って。 去年は2位になって、優勝を狙っていきたいと思っていました。チームの土台はできていましたが、そのなかでの波が激しかった。連勝しても連敗があったり、変な負け方もする。いいフットサルをしていて、運が悪い試合もありました。 優勝を狙っていましたけど、3位は悪い結果じゃない。選手たちにすごく感謝しています。新井選手も得点王のチャンスがあって、取れるなら嬉しい。ただ、それはみんなの走りやみんなのパスがあったから。新井が決めたのはみんなのおかげ。個人のタイトルですがみんなのタイトルだと思いますし、嬉しいです。取れたらね！