南海本線の「要衝」泉佐野、知らない間に駅前一変 ホテル開業、関空への乗り換え拠点は東と西で異なる表情
【写真の続き】関係者以外は入れない駅の地下には何がある? 和歌山・泉南管区泉佐野駅長の松尾憲明さんは堺の出身で1990年入社。難波駅や開港時の関西空港駅に勤務した経験がある。 「かつて『四国号』といった特急は停まっていなかった。私の子供のころの泉佐野はすぐ近くに海がある漁師町のイメージだったが、関空やりんくうタウンができてガラッと変わった」と話す。「昔の雰囲気が残る西側から見る駅と、近代的なビルが建つ東側から見る駅では風景が異なるところが好き」という。
運輸車両部主任の上田宙史さんは入社以来、同駅で15年半勤務した。「地下駅舎時代から、高架の工事中、完成するまでずーっと見てきた」という。一方の駅西側は「ロータリーが新しくなった以外はあまり変わっていない」と説明する。 新しく“駅前”に開業した東口のホテルに昔ながらの西口。泉佐野駅で降りてみれば、まだまだ知られていない一面が発見できそうだ。
橋村 季真 :東洋経済 記者