ヘルナンデス離脱で巨人のキーマンに…他球団から「三番が適任」警戒の強打者は
チームの優勝のために
自分が活躍すれば満足というわけではなく、目指す目標は4年ぶりのV奪回だ。巨人の球団創設90周年のメモリアルイヤーを記念して6月3日に発売された『ジャイアンツ90年史』で、坂本は岡本和と語り合う新旧主将対談で以下のように語っている。 「キャプテンとしての重圧や責任がある。僕もキャプテンになる前は自分の結果で一喜一憂することもあったけど、キャプテンになって時間がたってくると、たとえ自分がまったく打てなくて、ミスをしたとしても、チームが勝てば素直に喜べるようになったからね。僕が若いときからそういうメンタルでやれる環境があった。(高橋由伸)由伸さんや阿部(阿部慎之助)さんといった周りの先輩たちも、自分のことよりチームが勝ったら素直に喜ぶ人がすごく多かったから。負けた試合のあとの雰囲気を含めて、まずチームの勝ち負けが一番にあった。それは今もだけど、自分だけが良ければいいというチームでは絶対にないよね」 「やっぱり長嶋(長嶋茂雄)さん、王(王貞治)さんの時代にV9という今では考えられないような『常勝軍団』になった。その記憶や記録はもちろんファンの方の中には残っていて、今でも強いジャイアンツが見たいと思ってジャイアンツファンでいてくれる人もいっぱい、いると思う。それを選手たちも分かっているから、『勝ちへの執念』が生まれる」 勝者のメンタリティーを継承する坂本の打棒爆発に期待したい。 写真=BBM
週刊ベースボール