大相撲初場所。幕内の全力士42人が揃い、初日は関脇以上の全力士が勝利。横綱・照ノ富士の復活、霧島の綱取りなど見どころ満載!
◆スキップをしてみた 初場所は各力士の今年の目標を、大相撲放送の中やニュースなどで知ることができる。 先日、私は今年の目標どころか、今後の自分の人生が老いと金欠と孤独で悲惨なものになると確信しながら、とぼとぼと人通りのない一本道を歩いていた。 その時、急に幼稚園時代にスキップがうまくて、園長先生にたびたびほめられたことを思い出した。70歳の今できるだろうか?と思い、左足で2回、右足で2回、スキップをしてみた。 足が上がらない。倒れそうになった。再度やってみた。足首とふくらはぎと膝の外側が痛い。幼稚園から65年の歳月を経て、「スキップの女王」(自分で勝手につけた)はこんなにも情けないことになっていたのだ。首まで痛んできた。それでも、続けた。 すると後ろから、「大丈夫ですか?歩けますか?」と声がかかり、私は驚いて立ち止まった。私の横に車が止まり、中年の女性が窓から顔を出し、「足が痙攣したのですね。ご自宅は近いですか?送りましょうか」と真剣な調子で言われた。 私が大丈夫だと言ったので、車は走り去った。親切な人がいるものだと感謝したが、私のスキップが痙攣にしか見えなかったことはショックだった。
◆今年の目標 帰り道、100回を迎えた箱根駅伝を日本テレビで見たことをなぜか思い出した。総合優勝した青山学院大学の原晋監督が大会運営車に乗り、走る選手の後ろから、その選手に合った様々な声援を送るのに感動した。原監督が掲げたのは、「負けてたまるか!大作戦」だ。 私の今年の目標は決まった。痙攣と思われない、美しいスキップができるようになることだ。黄金の幼稚園時代を目指すのである。 道でスキップをしている老人を見かけたら、後ろから「そうそうそう、区間賞いけるよ」と声をかけて欲しい。私にとっての区間賞が何かは、全く分からないのだが…。それに雲龍型の土俵入りを思い出して、できるようになることも加えた。
しろぼしマーサ