横浜流星、戦隊ヒーロー出身で自信あるのにアクションのオファーがない理由
戦隊ヒーローやファッション誌のメンズモデルなどで活躍してきた、俳優・横浜流星が、ストレス発散用としてローンで買われる彼氏役に挑戦する。いま、人気絶頂の女優・真野恵里菜主演のドラマ『彼氏をローンで買いました』(9日からdTVとFODで配信中)では、借金を肩代わりしてもらっている彼女の言いなりになるしかない情けない「ローン彼氏」の一面を覗かせつつも、そのうちカッコいいところも見せてくれそうな予感も漂わせる。現在21歳とフレッシュだが、これまでの歩みを振り返りながら新たに見せる横浜の素顔に迫る。
「横浜流星」は芸名かと思いきや本名
まず名前からしてカッコいい。てっきり芸名だと思っていたのだが、「横浜」も「流星」もどちらも本名なのだそうだ。 「父が言うには、『生まれた瞬間に“流れ星”が流れた』から流星って名付けたんだそうです」と、命名秘話を明かしながらも、本人としてはできすぎたエピソードに感じるらしく「本当かどうかわからないですけどね」と、恥ずかしそうに笑った。そんな本音を付け加えるところが、気取らない印象で好感が持てる。 小学校6年生のとき、原宿でスカウトされたのが芸能界デビューのきっかけだそうだ。幼いころから目立ちたがり屋だったので、テレビに出られるなら面白そうと、好奇心があったという。
戦隊ヒーロー役で知名度アップも「まだまだ」を実感
初仕事は2011年、学習塾のCMだった。その後、ファッション誌のメンズモデルをつとめ、人気を獲得すると、『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系、12年)で初のテレビドラマ出演を果たした。『リアル鬼ごっこ THE ORIGIN』(首都圏トライアングル加盟局、13年)でドラマにレギュラー出演を果たし、『烈車戦隊トッキュウジャー』(テレビ朝日系、14年)ではトッキュウ4号/ヒカリ役で出演した。当時、EBiDAN(エビダン、恵比寿学園男子部)という若手男性俳優・タレントで構成された演劇集団にも参加していたという。 「同じ事務所に所属する若い男の子たちを集めて舞台をやるというグループでした。やがてそのなかで選抜された人たちで音楽もやっていこう、と活動が広がっていくなかで、僕はEBiDANは辞めてしまったのですが」 モデル業と並行して舞台にも立ち、「二股していたんです」と笑顔で懐かしむ。 仮面ライダーや戦隊シリーズなどで、アクションの力量に対する評価は高い。極真空手は初段の腕前で、中学生のときに第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部で優勝したこともある。いまでもトレーニングは欠かさないという。 「戦隊シリーズは休日の朝の放送なので、親子で一緒に観ているケースが多いんです。それでお母さんたちにも顏を覚えてもらえて、道で声をかけられることが増えました」 ただそれは、あくまで戦隊シリーズを観ていたファンの反応だけだった。広く一般的には、まだまだ顔も名前も知られていないという。 「休日に外を歩いていても、ぜんぜん目立たないみたいです。帽子は被りますけど、電車に乗って普通に買い物とかで下北沢とか行っても、ぜんぜん気付かれない。まだまだなんだなって思います」と謙虚に自己分析する。